・メモ

霊柩車という奇妙な車、この車がどういう経緯で登場するようになったのかを歴史を辿りながら明らかにしていく井上氏の作品。江戸時代までは座棺が当たり前だった遺体の運搬が寝棺となり、それに伴い運搬用に輿を用いるようになり、その行列=葬列が社会から受け入れられなくなるに連れ新たに輿を運ぶ手段として霊柩車が用いられるようになるまでのプロレスが実に面白かった。ただ、彼にとって多分初めての著作のせいか章立てのバランスがちょっと悪いw

 

[霊柩車の誕生/¥1,980]

[井上章一著/集英社(1984/12/1)]

[211p/4-02-255301-4]

[霊柩車、宮型、座棺、寝棺、輿、スペクタクルとしての葬列←大名行列、擬洋風建築、帝冠様式、キッチュ]

[単行本][図初][103]