・メモ
アリストテレースは著作の範囲が幅広く、万学の祖と言われるだけあり、その本質に迫るのは容易なことではない。本書もそういった類の書籍だ。本書をただ単に手に取っても、アリストテレースの著作に馴染んでいないと内容についていくのが大変だ。こういう手に負えない書物でも一応は全ページ読んでおかなくてはならない。こういう本を読まざるを得ない時、「吐き気堪えて読む」と称している。本書はまさにそんな本だ。
ただ、吐き気堪えて読むうちに、4章の「エネルゲイアと時間 ー 『自然学』の時間」を読めば良いことがわかった。またアリストテレースの著作でも「自然学」を読めば良いことがわかった。これでも大きな前進だ。
今のところはここまででいい。いずれ読み返してみよう。そうそう、本書にあった文献表も大きなヒントになった。よし!
[アリストテレスの時間論/¥2,170]
[篠澤和久著/東北出版会(2017/12/26)]
[345p/978-4-86163-290-7]
[過去・現在・未来、海戦問題、エネルゲイア論、倫理学、詩学、アスペクト論、エネルゲイアと時間、ミーメーシス、文献表]
[単行本][図][087]