・メモ
後期の授業、マケドニアの歴史で参考図書として掲示されていたものを早速読んでみた。講師の方によれば授業ではアレクサンドロス大王には触れずそれ以外のマケドニアの歴史を扱うという。なのでこの本も実は対象外なのだがマケドニアの歴史のはじめの一歩ということで読んでみた。
アレクサンドロス大王と言えば、連戦連勝で領土をインドまで拡大したにも関わらず、若くして急逝して伝説化したという雑なイメージしかないが本書を読んでみると、アレクサンドロス大王は亡くなった当初は英雄というイメージがなかったこと、彼が成功した原因は自分の力も勿論その要因ではあるが、父のフィリポスが弱小国を一代で重装歩兵を中心とした強大な軍事国家にしたことが大きいという。またアレクサンドロス大王は常に父親と自分のイメージを意識していたことがわかる。背後にはいろんな話があるようだ。来週からの授業が楽しみだw
[アレクサンドロス大王 今に生きつづける「偉大な王」/¥880]
[澤田典子著/山川出版社(2013/4/30)]
[88p/978-4-634-35005-2]
[神格化、政治のマケドニア問題、親子、貨幣、イスカンダル=アレクサンドロス、英雄・聖人・悪魔、ぺゼタイロイ、フィリポス暗殺、コリントス同盟、ダレイオス3世、重装歩兵+海軍、相克]
[単行本][初図][0046]