・メモ
本を貸し出している喫茶店で真っ先に興味を持った著作。しかしその時には別なお客さんから預かった本であり、貸し出しできるかどうか不明だったため、同じ著者による別な著作を借りることにした。その時の本で暗渠探しの楽しさを知ったわけだが、程なくして本書も貸し出すことが可能になり本日読了することができた。
本書は前回読んだ本よりも前に書かれたもので、記述が共通する部分も多いのだが、本書は写真が豊富でこれがかなりいい感じだ。そして二人の著者の前回にはわからなかった特性も明らかになって来た。吉村氏は沈着冷静な記述者だったが、本書でギャンブル場での飲みが大好きという意外な面が明らかになったw そして高山氏は暗渠というテーマを手がかりに多くの物語を生み出す優れたストーリーテラーであることが分かった。今後もこの2人の著作は読んでみたいと思う。
本書を読んで思ったのだが、取り上げられた暗渠に私の生活に密着したものが多数複数含まれていたことに驚いた。浦和競馬場は地元であり、昔花火大会を見に通ったことがある。藍染川が母校のある道灌山を貫いて流れているとは!また駒場キャンパスに湧水と思われる源があることに興味を持った。駒場キャンパスは入学してから行ったことがなかったので、近々潜入してみようw それと桃園川の暗渠が吉村さんの好みであったことも嬉しいし、自由が丘から九品仏に至る公園が暗渠だという記述には、なるほどそうかと思わされた。また馴染みのある呑川が取り上げられているのも嬉しい。うーん、実に楽しいw
[暗渠マニアック!/¥2,420]
[吉村生、高山英男著/万年書房(2015/7/10)]
[223p/978-4-7601-4609-3]
[ストーリーテラー、ギャンブル飲み屋、浦和競馬場、藍染川、空川、呑川、桃園川、東大駒場]
[単行本][初店][0033]
