・メモ
暗渠をめぐる様々なトピックスをまとめた著作。もともとこの手の話題には興味があった。きっかけは「荷風の永代橋」を読み、そこで出てきた場所を事細かく追った事がきっかけかな。そこからタモリの坂道の本にたどり着き、ブラタモリへの興味と繋がっていった。なので暗渠も興味の範疇に入っている。
ということで本書では日本全国の暗渠やそれに関する話題を幅広く取り上げている。著者の吉村氏は社会科学的なフィールドワーク的なアプローチで暗渠に取り組み、もう一人の高山氏は暗渠と自分の興味のある別な事象を強引に結びつけ妄想を爆発させる感じでエッセイに腕を振るっている。本書を読んでみるとごく近所の大船駅近辺の話があったり、かつて住んでいた戸塚駅のすぐ近くに競馬場!があったりなど興味は尽きない。タモリの坂の本や荷風の永代橋も再読してみるかなw
[暗渠パラダイス/¥1,980]
[吉村生、高山英男/白水社(2020/2/28)]
[223p/978-4-02-251665-7]
[茶房なかじま、暗渠、競馬場、坂、大船、戸塚、親水公園、妄想、フィールドワーク]
[単行本][初店][0023]
