・メモ
今回はメンデルスゾーン の交響曲第3番"scottish"をリクエストした。その理由はドヴォルザーク のアメリカがちっともアメリカを感じさせないと言う話をしていた時、別の友人が曲のタイトルと実際の楽曲には何の関係もないと言う話をしてくれた。要は「適当」と言うことらしい。その適当の例の別な例としてメンデルスゾーン の"scottish"だった。
と言うことでメンデルスゾーン の"scottish"を聴いてみた。聴いた印象としてはちょっと悲しげな雰囲気をたたえたスケールの大きい展開を感じたんだが、ぼんやりとイメージするケルト的な音階であるとかフレーズを感じる事はなかった。むしろ全体としてはスラブ的な響きが印象に残った。タイトルだけで楽曲の中身を想起してそれに従ってその楽曲を解釈しようとするのは非常に"misleading"な事だと思う。クラシックの世界では知らないが、別の音楽のジャンルでは散見されるようだ。
その後ぼーとしてたらブラームス のピアノ協奏曲がかかった。どこにそんなに惹かれるのかよく分からないが、ブラームス の楽曲は好みの物が多いと感じる。一つには音の重厚な重ね方に、また一つは劇的なフレーズの展開が要因なのだと思う。さらにピアノがマウリツィオ・ポッリーニとなればこれは好きに決まっている。時間の関係から途中退席せざるを得なかったが十分に堪能できたw
・楽曲
メンデルスゾーン 交響曲3番scottish/サバリッシュ指揮ニューフィルハーモニア
ブラームス ピアノ協奏曲 第2番/マウリツィオ・ポッリーニ(p) アバド指揮 ウィーン交響楽団
・店内外
・コラム
今思い出したが、マウリツィオを初めて知ったのは中学生の頃、友人のお宅でのことだな。当時(今もだが)クラシックの素養などまるでなかった私にとっても一つ一つの音が粒揃いで明確な彼のピアノにすごく驚かされたものだ。きっと予備知識などがなくても何か心に訴える物があったのだろう。ジャズで言うとエリック・ドルフィー、ウェイン・ショータのサックス、ミシェル・ペトルチアーニのピアノやゲイリー・ピーコックのベースにそんなものを感じたな。