・メモ

デビュー前から現在に至るイギリスのプログレッシブ・ロックグループのキング・クリムゾンの足跡とその周囲の状況を丁寧に追った書籍だ。関内のroundaboutで教えてもらいその場で購入、連休期間中に一気に読み切ったw

 

私にとってのクリムゾンはディシプリン・クリムゾンを齧ったまでであって、よく聴いたのはデビューからライブ・クリムゾンまでであり、以後のクリムゾンに関しては事実上ノータッチだった。本書に記述されたその後のクリムゾンの展開は実に興味深かった。現在のクリムゾンの紡ぎ出す音についてはまだほとんど咀嚼できていないが、ダブル・カルテット編成には非常に興味をそそられる。徐々にチャレンジしてみよう。

 

また、よく読んでみると、本書ではロバート・フィリップの行動・行為を基本的に肯定する形で記述されている。しかしこれだけのバンドの変遷・変化をみるとそこにはロバート・フィリップの強烈な個性が反映されているはずで、性格やエゴが多くのトラブル・失敗を生み出したことだと思う。この部分をもう少し掘り下げて欲しかったな。

 

さらに個人的に気になったのは、太陽と戦慄→暗黒の世界→レッドの3作品についてだ。太陽と戦慄において比類なき世界を構築したのち、暗黒の世界で混乱を解決できず、レッドにおいて太陽と戦慄をなぞるような作品しか生み出せなかった点を深掘りして欲しかった。まぁ無い物ねだりなんだがw

 

とりあえず取り組むのは「アイランド」への再挑戦かな

 

[KING CRIMSON'S MUSIC, HISTORY & CONNECTION キングクリムゾンと変革の時代/¥2,916]

[ストレンジ・デイズ編/角川書店(2018/11/24)]

[237p/978-4-04-400436-1]

[デビュー、ライブ・クリムゾン、ディシプリン・クリムゾン、ヘヴィー・クリムゾン、ダブル・トリオ、トリプル・ドラム、ダブルカルテット、DGM、アイランド・レーベル、ヴァージン・レーベル、ヘルプ・レーベル、EGレコード、オブスキュア、訴訟、引退、撤回]

[単行本][初][0033]