・お店

このお店に行く時には毎回宿題を持っていくことになる。コーヒーを注文する時には好みを伝えることになっているのでそれをなんとか伝えるために言葉を色々考えることになる。これがかなり難しい。当初は「このお店で一番苦いコーヒーにして下さい」にしようと考えていた。しかし、よくよく考えてみればわざわざ好みとは違う味に挑戦する必要はない。

 

ということで方針を変更し

「香りの引き立つものをお願いします」

とマスターに伝えてみた。

 

マスターは私の言葉を反芻数するとコーヒーを淹れ始めた。そして提供されたのはエチオピアだった。香りを確かめてみると、やや甘味を含んだ香りが鼻の奥でふわっと広がる。成る程、この感じは苦味を強調した前回にはなかったものだ。

 

プロはあんな少ない言葉からこういった回答を引き出してくるのかとしばし感動。しかしこのかすかに甘味を感じられる芳香もコーヒーが冷めてくるに従って急速に薄れていった。そうか、香りを強調したコーヒーは温かいうちに飲み干さないといけないのか。一つ知恵がついたかな?

 

さて、流れていた音楽は前回と同じものだったので次回は別のものが流れていることを期待しよう。次回はマスターになんて言って注文するかはまた考えないとな。難しいw

 

・楽曲

 

・店内外