・メモ

佐々木氏がカメラマンとともに18人の人形作りの匠を訪問し、色々話を伺ったものをまとめたもの。人形自体のイメージは完成するまでは単なる物体であったものが、作者が完成だと言った瞬間から人形そのものが魂を宿し独立した人格として動き出すようなイメージが強い。

 

なので私にとっては人形は屍体であるとか幽霊とイメージが重なる恐怖の対象と言ってもいいかな。最も近いイメージは腐乱死体あるいは木乃伊かな。なのでここで挙げられた人形に対してもどうしてもそう言ったイメージで捉えてしまうことになる。

 

ということで最も興味を持ったのは竹久夢二の布を使ったゴツゴツしたまさに生命としての活力を失った人形かな。また人形師としては辻村寿三郎と四谷シモンかな。この二人、どちらもなかなかの曲者だと思う。

 

正剛君はこう言ってる。

 

[人形記/¥3,024]

[佐々木幹郎/淡交社(2009/2/9)]

[171p/978-4-473-03567-7]

[竹久夢二、辻村寿三郎、四谷シモン、人形=ひとがた、形代、水をむすぶ、土偶、埴輪、生人形、フィギュア、操り人形、一刀彫、奈良人形、からくり、指人形、モーター、伏見人形、御所人形、千1310]

[単行本][初図][0019]