・メモ

坂本龍一の流れで出てきたナム・ジュン・パイク、ただ何をやっている人かは全くわからなかった。千夜千冊で取り上げられていたので今回著作を読んでみた。元々は作曲家で、ピアニストを経由して音楽関係のパフォーマーとなり、そこから発展して映像系のビジュアルアーティストだということがわかってきた。TVを組み合わせて電磁波で映像を歪めてみたり、世界数カ所を同時に結んでパフォーマンスを展開したりと色々活動したらしい。

 

本書を読む限り、非常に頭の回転が速いビジネスマンのような人だ。一貫して大切にしていたのはランダム性(に基づく検索性)だな。ということでテレビよりは検索性が高い書籍を評価していたらしい。なので彼のパフォーマンスでテレビの画像を歪めたりしていたのは、非ランダムなTVの作る世界を画像を歪めることでランダム性を強引に持たせるような意図があったようだ。

 

ちょっと面白いと思ったのは、女性チェリストのモーマン氏と組んだ、チェロを全裸で弾くような猥雑なパフォーマンスだな。ここからどういう経緯でビジュアル・パフォーマとなっていったか本書だけでは判然としないがかなり面白いw

 

誠剛君はこう言ってる。

 

[バイ・バイ・キップリング/¥2,160]

[ナム・ジュン・パイク/リクルート(1986/4/1)]

[167p/4-88991-055-7]

[中沢新一、浅田彰、坂本龍一、ジョセフ・ボイス、都市計画のなさ、基本構造のなさ、頭の回転の極めては速いビジネスマン、ムアマン、成人向けチェロソナタNo.1、ジョン・ケージ、作曲、演奏、パフォーマンス、映像、ビデオ、検索、ランダムアクセス、千1103]

[単行本][初図][0043]