・メモ

去年から何度も話題にのぼり一度は見てみたいと思っていた廣瀬真理子とパープルヘイズ、今回念願のライブを体験した。ピットインの観客はざっと見たところ40人以上、ほぼフルハウスだ。メンバーの中にはzujaさんブッキングのライブ等で何度もプレーを見たことのある石川くんや寺井くんも加わっており期待も高まる。がっ、残念ながらこの日夕方ごろから急激に体調が悪化し歩くことがかなり苦しくなってきていた。お店の前で合流したzujaさんには第1ステージで離脱する旨を告げて入場した。

 

メンバーは指揮の廣瀬ちゃんを含めて22人の大所帯だ。廣瀬ちゃんの立ち振る舞いはなんだか素人っぽくて初々しい。がこの外見にだまされてはならない。どんな曲をぶつけてくるのか期待が膨らむ。

 

曲が始まる。うーん、すごいな。トランペット、サックスといったブラスの分厚さは迫力満点だ。そして2本のギター、ベース、ピアノ、ドラムスがファンクを思わせる強烈なリズムを叩きつけてくる。これは魅力的だな。

 

3曲目はボーカルのモノローグから始まり、ボーカル・コーラス、ブラスセクションが分厚いイメージを作り出す。ボーカルの子、美声という感じではないが非常に印象に残る声をしている。それにしてもこのバンドの楽曲。エンディングがはっきりしないので観客が拍手のタイミングがつかめない。観客も演者も苦笑することしきりだねw またいつでも脱出できるように後方の席を確保したのだが、これだと誰がソロをとっているのか見えにくい。うーん、しまった。

 

さて、短いナンバーを挟んで最後の曲を聴きながらいろいろ考えてみた。実際にビッグバンドを生で聴いたのはCount Basie楽団と、母校のビッグバンド、ロスガラチェロスくらいしかない。ここで奏でられる楽曲はそれらとはまったく違う。大きな違いはメロディの変化とリズムセクションの強力さかな。その意味でこのパープルヘイズは、ギル・エバンスの楽曲に近いかもしれないな。現在、以前は全く受け付けなかったギルとMilesのMiles Aheadを聴けるようになったので、このバンドにも注目していきたい。そういえばマリア・シュナイダーなんかビッグ・バンドをやってたな。聴いてみたい。あっそういえばジャコはビッグ・バンドやってたな。こっちも聴きたくなった。

 

といろいろ夢は広がるのだが、体調はどんどん悪くなり第1セットの終了と同時に会場を後にした。その後うまく湘南新宿ラインに乗ることができたが、車内でも容態は変わらず結局駅まで女王様に車で来てもらいやっと帰宅した。全身のだるさと背中の痛さも加わりそのまま寝込んでしまったとさ(^_^;) それにしてもビッグバンドを仕切るコンダクタがどんなことを考え楽曲を作り出していくかには非常に興味があるところだね。脳の動きを見てみたいw しかし第2セットもみたかったな。今の体調を考えるとまぁ無理なんだが。

 

・メンバ

 廣瀬真理子    指揮

 大塚望      ボーカル

 村上基      tp

 赤塚謙一     tp

 石川広行     tp

 佐瀬悠輔     tp

 張替啓太     tb

 前田真梨子    tb

 笹栗良太     tb

 吉川真澄     fl

 平山順子     sax

 後関好宏     sax

 沼尾木綿香    sax

 寺井雄一     sax

 鈴木圭      sax

 西條えりか    vln

 梅田和利     gt

 小金丸慧     gt

 鳴海克泰     pf

 吉村隆行     b

 伊吹文裕     ds

 

 

・演奏楽曲

- 第1セット

・ドリアンなやつ

・じんたい

・さむいくにのうた

・シン・サン

・G blues

 

- 第2セット

体調不良のため離脱