・メモ

永武はんのピアノトリオを聴いてみようシリーズ

第三弾、リーダトリオ、J.J.Soul に続き、今回は

永武幹子トリオを聴いてみた。前回聴いたJ.J.Soul

が明るく楽しく疾走感溢れたトリオだったのに比べ、

このトリオは重厚で力強い感じだね。思うに今後

永武はんがジャズにフォーカスして行動するのなら

このトリオにフィックスしてジャズをやるべきだし、

ジャズに限らず幅広い音楽をやろうと思うなら、

J.J.Soulに基軸を置くべきだろうね。

 

今回の楽曲は、アンコールのスタンダードを除いて

全て永武はんのオリジナルだった。1.2, 1.5, 2.1,

2.2, 2.3は他のトリオでも聴いた記憶があるのだが

メンバが変わると曲のイメージも全く変わってしま

うことに驚いたな。今回特に永武はんのピアノが

テンションをたっぷり含んだフレーズをたたみ込む

ことが大きかったのもJ.J.Soulとの際立った違い

かもしれないね。

 

さてこの日のメンバー、ドラムの服部さんはシンプル

なドラムセットだったが手数が多く、右手の動かし方

が面白かった。普通に叩く場合と手首が返って逆方向

で叩く場合がすごくスムーズでかなりいい感じ。地獄

のフナヤマ帝国のドラマーの大村氏と若干似ているが、

彼よりは音が整理された感じだった。

 

ベースの落合さん、第1セットを聴いている限り、

J.J.Soulの石川くんの方ががいいかなと思ったが、

段々聴き込むに連れ、弓を駆使した奏法や早弾き等、

石川くん同様、充分に楽しませてくれた。特にGod 

has twelve fingersにおける弓を使った面白い音色

の数々は、神様が色々愚痴をこぼしているのを表現

しているようで楽しめた。

 

そして永武はん、今回はグランドピアノを弾く彼女の

背中側から指の動きを垣間見ることができたのだが、

その超高速な動きに圧倒された。指先の動きが全く

見えないw また、1フレーズを弾き終わった後に、

手首をゆるく時計方向に回転させるしぐさが格好

よかったね。そして楽曲、今回永武ワールドを実感

することができた。当初は時折顔をのぞかせる、

中東風メロディが特徴なのかなと思ったが、真骨頂

は2.3, 2.4で見られた、文字通り土の香りのする

メロディかな?強く心を奪われた。うんこれはいい。

 

さて、7月のTIMEでのライブはどんな曲をやって

くれるのか、すごく楽しみだ。近いうちに纐纈雅代

とのライブも見てみたいなぁ。

 

以上!

 

・メンバ

 永武幹子(piano) 
 落合康介(bass) 
 服部マサツグ(drums)

 

・演奏楽曲

- 第1セット 

 1.1 twenty one?

 1.2 スペードのジャックに会った

 1.3 two eight?

 1.4 leaving

 1.5 D minorの5拍子

- 第2セット

 2.1 Grotta Azzurra

 2.2 God has twelve fingers

 2.3 土

 2.4 Dancin' on Cornel Bridge?

- アンコール

 A 1スタンダード(曲目不明)

 

・画像他