・メモ
7月のTimeで永武はんがプレイするということ
は随分前から知っていたが、あまり音を聴いた
ことがなかったので先月からライブにちょっと
だけ通い始めた。先月はリーダートリオだった
ので今回はJ.J.Soulを聴いてみた。
演奏が始まって程なく、前回のリーダートリオ
との違いが明らかになってきた。永武はん、
明らかにリラックスしてるw ドラムの吉良くん
も笑顔が絶えない。年齢の近い3人が、リラッ
クスしてプレイしているの聴くのはいいね。
こっちまで楽しくなる。永武はん、アドリブソ
ロのときに一緒に歌ってるw と思ったらベース
の石川くんもソロでは歌ってるしw ドラムの
吉良くんは歌わないが笑みが絶えない。演奏を
聴いているとこっちまでなんだか歌いたくなっ
てくるね。
さて3人のプレーぶりだが、まず永武はん、
徐々に永武独自カラーが見えてきたような気が
する。パーカッシブ+ジョンスコ風の変態フレー
ズの上原ひろみ、同じくパーカッシブ+癖のある
ちょっとおどけた曲調の森田真奈美、湿った感じ
のする暗さを持った大西順子、この3人と比べると、
永武はんの場合はアクの強さはないけど明るく楽し
く疾走感あふれるピアノを弾くね。ここに永武はん
しか出せない色が加わると、若手有望ピアニスト
から日本のトップピアニストになるんぢゃないか。
とても楽しみ。
ベースの石川くんは時としてスコット・ラファロを
思わせる骨太のプレーで楽しませてくれた。特に
リーダートリオでは希薄だったピアノとベースとの
絡みに見るべき点があり面白かった。
そしてドラムの吉良くんは曲のテーマによってそれ
に適した変幻自在のドラミングを繰り出すところに
痺れた。各楽曲に大きな広がりを与えるスケールの
大きさを感じましたな。手首、肘、肩が自在に動く
ドラミングは魅力いっぱいだな。
このコンボ、とりわけ最後の曲が良かったと思うぞ。
フュージョン系の曲なんだけど、電子楽器を必要と
せず、しかも3人だけでぐんぐん曲を疾走させる躍
動感は素晴らしい。やっぱプレーの期間が長いと
プレーの質も上がるね。
以前、永武はんのプレーを勉強するためいくつか
コンボを聴いて歩こうかとzujaさんに話したところ、
「そんな必要はない。J.J.Soulだけ聴けばいい」
と言われたことを思い出した。確かにそうだね。
曲を聴きながらふとJ.J.Soulってどういう意味を
込めたのかをぼんやり考えてみた。多分これは
Japanese Jazzとかle Jazz japonaisとかの略だ。
外来のものであるJazzを日本人が日本人の解釈で
昇華させようとの思いが伝わって来る気がするな。
うーん、7月のTimeが楽しみだし、6月のwith
纐纈雅代のライブも見てみたくなってきたぞw
・メンバ
永武幹子 ピアノ
石川隆一 ベース
吉良創太 ドラム
(ゲスト 太田裕士 サックス)
・演奏楽曲
- 第1セット
マイロマンス(スタンダード)
ボディアンドソウル(本田竹廣バージョン)
テイクブルース(冨樫雅彦)
土(オリジナル)
青の洞窟(オリジナル)
- 第2セット
ウィザーズソング?(スタンダード)
インアセンチメンタルムード(スタンダード)
コーバリス(増尾好秋)
サラームサラーム(本田竹廣)
アイブゴットニュー(本田竹廣?)
・画像他