- 狭き門 (新潮文庫)/ジッド
- ¥529
- Amazon.co.jp
[狭き門/¥529]
[ジッド、山内義雄訳/新潮社 (2015/3/20)]
[280p/978-4-10-204503-9]
[アリサ、ジェローム、ジュリエット、ロベール、ミス・アシュバートン、植民地、神、千865/1589]
[新潮文庫シ-2-3][図初][096]
昔から書名だけは知っていたが、
読むチャンスがなかった本書、
今回手に取ってみた。
うーん。一般的には広い門に行かず、
あえて狭い門を選んで一途に生きそして死んだ
女性の生涯ということになるのだろうか。
ただ、私にはそもそもアリサはチョイスを
間違えたとしか思えない。
自分にとって大切なものはなんなのか、
そのために何をしなければならないのか?
彼女にとって一番大切なのは神ではなく
ジェロームであり、彼を避けて暮らすのではなく
彼と寄り添い共に歩くことではなかったのか。
ジェロームが神に近づくために自分が邪魔だと
感じたり、彼に対する愛情を、貧しい人々に
与えたいと思ったり。。
本当にそうしたいのであれば修道院にでも
入ってしまうべきだね。
在野にいたまま道を貫こうとするのは
あえて困難に立ち向かう立派な姿勢なのか
それとも中途半端な不安定な状態なのか
意見が分かれることだろう。
私はこんな自虐的な生き方はやだな。
誠剛くんはこう言っている。