- 原発と地震―柏崎刈羽「震度7」の警告/講談社
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[原発と地震 柏崎刈羽『震度7』の警告/¥1,620]
[新潟日報社特別取材班 /講談社(2009/1/31)]
[278p/ 978-4-06-215233-4]
[海面下の活断層、宝の山、建設ありきの議論、不利な情報には目を瞑る、逆断層、正断層、エコ?、議事録がない、出来レース、地形学、地質学、千1406/1579]
[単行本][初図][047]
読むたびに憂鬱になる本だ。
当初本書は東日本大震災に関するものかと思っていたが、
実は柏崎刈羽の話だったんだね。
東日本大震災に関しては、想定外なことが多々あり、
それらを予想してリスク対策をするのは不可能だなと
考えていた。しかし本書を読んでみると準備すべき
情報は過去の事例に山ほどあることがわかる。
結局準備すべきことをしてこなかったということになるな。
そもそも原発は、利権が欲しい地元と、原発を作りたい
電力会社との利害関係が一致して作られるものである
ことがよく分かる。そのために政府も、司法も協力する
ことになる。この一連の作業の中で癒着やら、妥協やら
が生まれてくることになるんだな。活断層があることが
わかっていたのに住民に状況を隠すなんて言語道断
だな。またCO2排出量がないことだけを捉えて
原発はエコだなんていうのもまぁイカサマだよな。
原発を全面停止にしろなどと主張するつもりはない。
要は、現在の施設についてきちんとリスクを評価して、
リスクの高い物(故障の可能性、活断層の動向)から
順次停止していくのがまっとうな対応なのかも
しれないですな。
正剛くんはこう言ってる。