- サラダ記念日―俵万智歌集/河出書房新社
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[サラダ記念日/1,058¥]
[俵万智/河出書房新社 (1987/5/8)]
[190p/4-309-00470-9]
[野球、橋本高校、社会人、夏、父親、恋愛、別れ、情念、社会人、男、千312]
[単行本][再][031]
これはすごいな。過去に何度か読んだはずだが、
今回初めていろんなことがわかってきた気がする。
作品の中心となるテーマは恋愛ものが多いが、
別れの予感、不安、かすかな期待、誰かのいない日常、
こんなモチーフで紡がれた作品群、詳しいことはわからないが
確かな才能を感じさせる作品群だ。
ぐだぐだ言ってもしょうがないので、気に入った作品を挙げておく。
もうそこにサヨナラという語があって一問一答式の夕暮れ
文庫本読んで私を待っている背中見つけて少しくやしい
白よりもオレンジ色のブラウスを買いたくなっている恋である
元気でね
明日まで一緒にいたい心だけホームに置いて乗る終電車
いつもより一分早く駅に着く 一分君のこと考える
ため息をどうするわけでもないけれど少し厚めにハム切ってみる
「そのうちに」電話する気もない君に甘えた声で復習する
まちちゃんと我を呼ぶとき青年のその一瞬のためらいが好き
満員の電車の中に守られてうぶ毛ま近き君の顔見る
君を待つことなくなりて快晴の土曜も雨の火曜も同じ
人住まうことなき家の立ち並ぶ展示会場に揺れるコスモス
砂浜のランチついに手つかずの卵サンドが気になっている
俵万智は化けてでるタイプだなw
正剛くんはこう言ってる