- 孤独な散歩者の夢想 (光文社古典新訳文庫)/光文社
- ¥1,069
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[孤独な散歩者の夢想/¥1,069]
[ジャン・ジャック・ルソー (著), 永田千奈 (翻訳) /光文社 (2012/9/20)]
[325p/978-4-334-75257-6]
[自己愛、利己愛、真実、嘘、道徳性、自己の享受、迫害妄想、幸福、存在感、理由、ギュゲスの指輪、マリオン、真実の人、植物学、いやなことはしない自由、千0663/1574]
[光文社古典新訳文庫K Bル 1-3][初図][026]
ジャン・ジャック・ルソーか。
この本も名前だけ知っていて読んだことなかったな。
話としては、ルソーが、真実とか、嘘とか、存在感とか
そういった哲学で扱いそうなテーマについて真面目に
真剣に論じていくわけだ。
その姿勢は立派なんだが、こういった発想をする
きっかけになったのは徹底的な孤独感だ。
追放されたのは事実だが、それ以降、巨大な組織が
自分を目の敵にして攻撃してくると思い込み、
それゆえに孤立感を強めたことなんだよな。
訳者自身も言っているが、まさに「迫害妄想」によって
ドライブされた作品と言える。まぁ、内容さえ良ければ
どんなきっかけだって構わないんだけどね。
それにしても彼にも妻も友人もいるわけで
それらの人々の存在を無視して孤独感に
苛まれているというのも気の毒な話だと思う。
正剛くんはこう言ってる。
それにしてもなぜ夢想なんだろ?