脳と音読 (講談社現代新書)/講談社
¥735
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[脳と音読/¥756]

[川島隆太、安達忠夫著 /講談社 (2004/5/21)]

[208p/ 4-06-149716]

[前頭前野、素読、音読、訓読、黙読、脳の効率化、音とことば、前頭葉、側頭葉、千1233/1565]

[講談社現代新書1716][初図][129]

音読が脳に与える影響を考える一冊。
自宅で寺子屋形式で子供達と音読を実践している安達氏と、
脳の専門家川島氏との往復書簡と対談をベースとした著作だが、
うーん、これって結論がほとんどない。。。

音読を実践している安達氏が多くの疑問点を川島氏に
投げかけるが、それに対して川島氏がMRIから得られた
情報を「~はこんな感じになっています」と伝えるが、
そこから先がない。これは川島氏の行動全てについて
言える感じだ。つまり断片的な仮説はあるが、
実験のベースとなるようなある程度確立された
モデルを持たずに試行錯誤を続けているように見える。
これでは研究を続けていくことはかなり苦しいだろう。
なので本書も完成系ではなく多くのオープンクエスチョンを
残したままで終わっている。編集者もじれて出版せざるを
得なかったような感じだ。

むしろ安達氏のアプローチをちょっと取り入れてみたいな。
声を出して意味がわかるわからないに関わらず読んでいくという
アプローチは試みる価値があるかな。試してみたい気はあるが、
現状はとりあえず書き写すレベルに留まっているしな。

正剛くんは
こう言ってる。