オーデンわが読書 (1978年)/晶文社
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[オーデンわが読書/¥3,800][WHオーデン(著)/晶文社 (1978/11/30)]

[486p/1098-3122-3091]

[Forewords & Afterwords、ギリシア的な人生の切り取られ方、無償の行為、キプリング、ヴァーグナー、散文は多国語に翻訳できるが詩はできない、ルイス・キャロル、オスカー・ワイルド、シェークスピア、千0260/1564]

[単行本][再図][125]

本書の原題は「Forewords & Afterwords」。翻訳者は
「オーデンわが読書」
という邦題に両手を挙げて賛成したそうだが、それは違うと思う。
むしろ「Forewords & Afterwords」というタイトルこそが本書に
ふさわしいと思う。要するに書籍の中身は著作者の自由に任せる。
その代わり、前書きと後書きについては好きに言わせてもらうよ
というオーデンの姿勢が表れたタイトルだと思う。

しかし、本書は書評ではない。俎上に上る書籍は
あくまで
きっかけであり、オーデンはそこから自由自在に逸脱し
本の内容、周辺情報、自己の意見を繰り出していく。
この意味で本書は、千夜千冊の構成とよく似ている。

ただ、オーデンの書きっぷりについていくには
相当量の知識が要求される。今回は何度も挫折し、
結局1ヶ月近くかかってしまった。期間を空けずに
再読したい。

正剛くんは
こう言ってる。