[マルコムX自伝/¥3,240]

マルコムX自伝/アップリンク
¥3,146
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[浜本武雄訳/アップリンク (1993/2/20)]

[547p/4-309-90104-2]

[ソフィア、ショーティ、ローラ、エラ、ルイズ・リトル、イライジャ・ムハマド、ヤカブの歴史、ハスラー、コンク、ニグロ、黒人人種差別主義者、白い悪魔、痛々しい、千(0519/1561)]

[単行本][初図][120]

マルコムXといえば、随分昔に暗殺された過激な
言動で知られた黒人運動の指導者だったという
記憶がある。本書は彼の自伝だ。

ニューヨークで犯罪に手を染めて刑務所送りに
なってる間にイライジャ・ムハマド師に心酔し、
釈放後ムハマド師の片腕となって過激な
白人からの黒人分離主義を唱えて
アジテーターとなるが、ムハマド師の裏の顔を
知ることとなり袂を別つ。
しかしこれがムハマド師側の反感を買い、白人からも
ムハマド師側の黒人からも狙われることとなり、
結局暗殺されてしまう。

うーん、この男最後は悲惨だよな。自分の考えが
間違っていることに気がつき思想を修正しようと
した時点では、すでに命を狙われていてどうにも
ならない状況だったんだからな。

さすがにアメリカの白人が白い悪魔で、
アメリカの黒人はてなづけられた弱者で
話を全て済まそうとするのは無理があるな。
また、イスラム教に全ての解があるとするのも
難しいだろうな。

結局過激な言動からは有効な解決策は
導けないということだな。末期に彼が
それに気がついたことがせめてもの慰めだ。

正剛君は
こう言ってる。