
[和食の知られざる世界/¥777]
[辻芳樹著/新潮社 (2013/12/14)]
[224p/978-4106105500]
[出汁、はずかしい、無理解、歩み寄り、工夫、テロワール、共通言語、価値の一極化、流れ、東京・京都・大坂、ギミックな和食、ハイブリッド料理、層の厚さ、煮物、構成、千1556/1556]
[新潮新書 550][新図][113]
- 知らない間に、東京は世界で一番
美味い物が食える場所になったらしい。
これは、世界中の美味い物が
東京で食えるようになったということと、
所謂和食のステータスがかなり上がった
ということが上げられるだろう。
今でこそヘルシーだ、盛りつけが芸術的だ
等等評価が高い和食だが、かつては
あまり地位の高い物では無かった。
せいぜい寿司、天ぷら辺りを観光がてら
外国人が食べるって感じだったかな。
こういった状況が変わったのは、
・和食の世界(に生きる人)がそのつくり方を
だんだんときちんと提示するようになってきた
・和食を知らない人たちが、食わず嫌いをやめ
興味を持って食べるようになってきた
なんてことが挙げられるのかな。
著者の辻氏は辻調理専門学校の校長として、
料理の最前線で和食を極め、かつ開拓しようと
日々努力している方なので、食に対する
思い入れも極めて高い。
ただ、こういった意識の高さも、
ともすれば一般庶民の感覚とはかけ離れた
ものになるきらいはあるかなと感じた。
ランチ5000円からの値段設定を
「和食入門者」にとっては「リーズナブル」と
書いてしまうってのはどんな感じなんだろう。
正剛君はこう言ってる。