英語と英国と英国人 (講談社文芸文庫)/講談社
¥1,296
Amazon.co.jp

[英語と英国と英国人/¥1,080]

[吉田健一/講談社 (1992/4/28)]

[336p/4-06-196177-2]

[Ladies &Gentlemen、英語は文法がないのに近い、英語を覚えるというようなことは少し勉強すれば誰にでもできることであり、英語が得意な日本人、読むことと話すこと、ペラペラ、英語は例外ばかりの言語、英国人は紳士ではなく人間,パンとバタ、お茶の時間、食物の素材の良さ、千1183]

[講談社文芸文庫 よ04][再図][105]

久々の再読。
初めて読んだのも千夜千冊がきっかけだった。
例によって初回の印象はほとんどないw
ただ、気に入ったと見えて、その後何冊も
吉田健一のエッセイを読んだように思う。

さて、本作。英語が抜群に出来て、
フランス語、ラテン語、ギリシア語も強い
吉田健一ならではの英国感、英国人感が
展開する。

英語が例外だらけで文法なんて無いに
等しいなんて、たしかにそんな感じ(破格)
何だけど、それをさらっとかけてしまう点が
吉田健一はなんだか凄いな。

それと、この人、相当な食いしん坊で
飲み助だな。淡々と書いていた英語の話、
英国の話と違い、英国の食べ物、飲み物の
話になるとなんだか筆の滑りが全然違うw

小男だった親父の吉田茂に比べると、
かなりの大男だったらしい吉田健一。
その大男が、当時の日本の英語のあり方に
ぶつぶつ文句を垂れながら、食べ物、
飲み物(アルコールだな)の話になると
旧に目尻が下がる様子がうかがえて
実に楽しい。

あまり書けなかったが、英国に於ける
クラブの話なんか実に興味深い。

正剛先生のコメントは
以下