カフカ短篇集 (岩波文庫)/岩波書店
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[カフカ短篇集/¥693]

[カフカ、池内紀(翻訳) / 岩波書店 (1987/1/16)]

[276p/978-4003243831]

[掟の門、判決、中年のひとり者ブルームフェルト、橋、万里の長城、火夫]

[岩波文庫 赤438-3][再][128]

カフカ短編集。
相変わらずよくわからない話、意味不明の話、
中途半端な話が不気味ながらややユーモラスな
感覚を与えてくれる。

一人の面会者の為だけに存在する門番、
どこまでが本当でどこまでがウソなのか
判然としないうちに突然判決が下され
刑に自ら飛び込む主人公、
橋が自ら意志を持つ不思議な話、
そして、家に突然現れた交互にバウンドする
ボールと、職場での全く役に立たない部下。

だが、城の気味悪さと比べれば可愛いものだ。

以前、ある芥川賞受賞作家が
速読批判の本を出した時に、
その中で
「カフカの橋を速読したら意味がない」
旨の発言をしていた。超短編を速読する
意味なんかほとんどないだろ、
あほかと思った。