カフカ寓話集 (岩波文庫)/岩波書店
¥693
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[カフカ寓話集I/¥693]

[カフカ、池内紀(翻訳) /岩波書店 (1998/1/16)]

[243p/978-4003243848]

[断食芸人、皇帝の使者、歌姫ヨゼフィーヌ、あるいは二十日鼠族、巣穴]

[岩波文庫 赤438-4][再][125]

毎回気になって読み、その度に意味が分からず
不安あるいは不快な気持ちにさせられる
カフカの作品。本書でもその期待?は
裏切られなかった。

断食芸人、皇帝の使者なんて作品は
ある意味分かりやすい。
しかし、巣穴はどういう作品なのか?
意味は何なのか?結論はどうなっているのか?
何一つ分からない。なにしろ未完の作品だ。
カフカの作品は不安定な気持ちにさせられたあげく
結論を知りたい一心で最後まで読み進むと
未完という踏んだり蹴ったりの目にあうことがある。
巣穴もまさにこういった作品。
私のようなとまどい困惑する読者を
薄ら笑いで眺めているカフカがそこにいる。

カフカも人が悪いなw

次は短編集のほうを読んでみよう。