[佐々木健一 /中央公論新社 (2004/03)]
[240p/4-12-101741-2]

[美学、ダントー、デュシャン、ウォーフォール、イサム・ノグチ]

[中公新書1741][図初][065

美学への招待 (中公新書)/中央公論新社
¥819
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ふとしたきっかけで読み始めた。
中で著者も言っているように、
本書で美学をアカデミックな観点で
概観するつもりはないようだ。
本書では現代において美学という
範疇で捉えるものを事例として

個々の事象の中で何が問題なのか、
何が重要なのかを議論している。
文章自体はやさしい。

ただ、扱っている課題自体は
一筋縄ではいかないものが多い。

何を持って対象物が芸術なのか
芸術でないのかを決めるなんて
そもそも出来るんだろうか
というところでちょっと思考停止
してしまった。

今世間にある芸術というものは
伝統的と言われるものに人気があり、
前衛的と言われるものは人気が
ない感じがするね。

分かりやすい←→難解
保守←→チャレンジ
リピート性←→即興性
技術優先←→感性優先

まあ色々な切り口はあるんだろうが
結局現在では、「これは芸術だ」と
行為者が言った段階で芸術なのかな。

男の美学さえよくわからん私が
まして美学は理解不可能だな、
という結論に達しましたのさ。