プルターク英雄伝 11 デーメートリオス,アントーニウス,ディオーン,ブルートゥス (岩波文庫.../岩波書店
¥735
Amazon.co.jp

プルターク対比列伝もあと2つ。
デーメートリオスは初めて知った。
豪快な人物ではあるが男女とも
交際においてはだらしなかった人物。

アントーニウスは三頭政治の人物。
戦術に長けた人物ではあるが
が、クレオパトラに入れあげ
身を滅ぼしてしまったな。
キケローに対する憎しみは
そうとうなもの。
まぁ、ピリッピカを見る限り
それも仕方がないか。

読みながら感じるのはクレオパトラ
のしたたかさ。かなり頭がいい。
クレオパトラってエジプトの女王
だけど、実際にはギリシア系
なんだよな。エジプトを意識
してコントロールしてたんだろうな。

ディオーンは高潔な人物。
意識したのは初めてだが少し
意識して行きたい。

ブルートゥスは、あのブルートゥスだな。
この人にはほとんど欠点がみつからない。
アウグストゥスとの戦いもちょっとした
ミスがなかったらどう転んでいたか
わからん。

共和制に固執するあまり恩人でもある
カエサルを殺すことになったが、
それほど堅く考える必要なかったと思う。

プルタルコスはカエサルに対して
厳しいが、この号では多少言い方が
変わってきていて、彼が王になろうと
したわけではなく、共和制では
なし得なかったローマの安定を
自力で達成しようとだけだった
ことを認めている感じだ。

あと1冊(^_^)