『旨いものはうまい 』
[吉田健一/角川春樹事務所 (2004/10)]
[242p/ 978-4758431385]
[英国文化、戦前、牡蠣、酒]
吉田健一の食べ物、飲み物に関するエッセイをまとめたもの。
英文学やポール・ヴァレリーを語る時と同様、文体は精緻で
難解だが、醸し出すムードはかなり明るい。
特に戦前にものがなくて苦労した時のエッセイがなかなか楽しい。
それにしてもこの人は飲むことも食うことも好きだなぁ。
酒にしても、乱れない上品な酒というよりは、ベロベロになるまで
飲んでしまうところが、実に楽しい。
ポール・ヴァレリーに関する著作も読んでみるか。