2019年2月17日 午後12時
T病院の病室で私は少しイラついていた。
点滴のおかげかもしれないが、カミさんはだいぶ元気になってきた。
だけど看護婦さんはもう少し療養が必要だという。
ドクターが診察して退院の判断をすると言いながらも、昼になっても巡回に来ない。
点滴をつけたまま殆どベットの上で過ごさざろうえないカミさん。
このまま軟禁状態のような入院生活が続ければカミさんの不眠症は悪化してしまうのでは。
早く、日を浴びて散歩が出来る元の生活に戻さなくては。
ましてや、明日は月曜日で通常の会社勤務が始まる。
医者の言うなりにしていたのではロクなことにならないに違いない。
急患で受け入れてもらったことには感謝しつつも、これまでの体験でかなり病院や医師に対する不信感が募っていた私は、部屋に来る看護師、来る看護師、仕舞には配膳のおばちゃんにまで、早く退院しなくては不眠症が悪化すると言って退院を訴えていた。
日曜日ということもあり、当直医もかなり忙しかったのだろう。
15時過ぎにベテランの看護師が来て、
看護師 「医師から退院の承諾をもらいました。帰っても大丈夫です。」
と言われて、とうとう医師の診断もないまま退院が許可された。
そうとなれば、こんなところに長居は無用。
点滴を外してもらうと、さっさと着替えを済ませて。
私 「さあ、帰るよ。」
カミさん 「ちょっと待って、おしっこ置いてくる。」
・・・最後まで世話が焼けるやっちゃ。