2019年2月15日
救急隊員から連絡を受けて車を走らせた私。
午前零時を回ろうとしていたころT病院にに到着。
既にカミさんを運んできたらしい救急車が救急搬送口に停まっていた。
近づくと、隊員らしい人が気が付いて先に話しかけてくれた。
隊員 「○○さんですか。」
「奥さんの荷物は病院に預けてあります。」
「乗っていた自転車は、病院の自転車置き場に停めていますので確認してください。」
・・・一通りの引継ぎが終わったので、カミさんが発見された状況を聞いてみた。
隊員 「発見されたのは○○町の国道沿いの自動車販売店△△の向かい側あたりです。」
自動車販売店△△といえば、自宅から北西へ6~7㎞の距離。
なぜ、こんな時間にそんなところに行ったのだろう?
隊員 「自転車で転んで動けなくなったらしく、歩道にうずくまっていたところを通りかかった青年に発見されました。」
「こちらで連絡先は確認していますが、家族には伝えないでほしいとのことでした。」
隊員 「発見された時は、全身打撲していたようで、私が見る限り1回の転倒ではなく、何回も起き上がっては転んだ様です。」
隊員 「転んでる間、すっかり体が冷えて体温が34度台(正確な数字は覚えていませんが)しかありませんでした。もう少し発見が遅れていたらどうなっていたかわかりませんが、今は意識が有るようです。」
隊員 「今、集中治療室で精密検査を受けています。もう少し時間がかかると思うので、向こうの家族待合室で待っていてください。」
隊員 「それから、近くに落ちていたこの靴は奥様のだと思いますが。」
そう言って渡されたのは、見たことのない、真新しいメッシュの夏物の靴。カミさんの持ち物をすべて把握しているわけではないので、
私 「見覚えはありませんが、近くに落ちていたのならそうだと思います。」
そう言って靴を受け取り、とても親切な隊員さんたちにお礼を言って別れ、待合室に。
待合室で待っている間、電話やSMSを使いながら警察やカミさんの実家、友達関係に発見の一報を入れる。
一時間半くらい経って検査を終えてストレッチャーに乗せられて出てきたカミさんの顔を見てビックリ!
髪はぼさぼさ、右目はお岩さんの様に膨れ上がり、上下の唇は通常の5倍くらいに膨れ上がっている。
頬には擦り傷、どこから出たのかわからない血痕が、口の周りから顎、首にかけてべったりとついている。
お前はマンガかっ!!!
そう つっこみたくなるような異様な姿に、あの時なぜ写真を撮っておかなかったのだろう。
・・・と、今でも少し後悔している。