ソメコもオニもオトモダチ!『ソメコとオニ』 | 図書館においでよ♪ 〜絵本・児童書の世界〜

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自分とおんなじだ!びっくり


子どもたちは

そう思い、

冒頭から一気に

この物語の世界へ

引き込まれることでしょう。


『ソメコとオニ』

斎藤隆介 作 

滝平二郎 絵

岩崎書店



なぜなら、

主人公のソメコ(五つ)は

大人たちから


「あちさいけ、あちさ

いい子だからな」

「しごとでいそがしいんだ」


と言われて、

全然遊んでもらえないからです


自分もむかし我が子らに言った覚えあるな〜

いや〜かなりあるなぁ滝汗ボソボソ・・・


子どもたち、

きっと一度は、

似たようなことを

言われたことが

あるだろうなぁ


で、自分と同じ境遇の

ソメコが

一気に

子どもたちの心の中で

オトモダチ{emoji:char3/088.png.キラキラ}

なるわけです


で、その

オトモダチのソメコが

自分をさらったオニを

天真爛漫に

(しかも無意識に)

振り回すんですよね爆笑


そしてここからが

この物語の

面白さですが、

読んでいくと

だんだん

子どもたちは

オニのほうにも

情がうつっていく

わけですよ


「このオニ、なんか

こわくなさそう」

「このオニなら、

ちょっと会ってみたいかも」

「いや、でもやっぱオニだし・・・」


「ソメコ、

ちょっと調子のりすぎ

相手はオニだぞぅ」

とですね。


さてさて、

このオニの魅力を

何倍にも強力に

しているのが

言うまでもなく

滝平二郎氏の切り絵

です。


オニのこの、

なんとも言えない表情

怖い怖くない

絶妙なライン

いくオニの表情は

見るたびに

すごいなぁ〜びっくり

感動しますアップ


ソメコとオニ

この二人、

いったいそれから

どうなったんだろう???


「まだ先が見たかった!」


お話が終わったあと、

子どもたちから

いつも聞こえてくる声です{emoji:char3/004.png.ウインク}


二月は「鬼まつり」と題して

鬼が出てくる絵本を必ず一冊は

読むようにしていますが


『ソメコとオニ』

「鬼まつり」で

必ず取り入れる一冊です{emoji:char3/088.png.キラキラ}