岡山大学発のウィルス製剤 テロメライシン(
テロメライシンの投与により、がん細胞を破壊すると同時に、免疫チェックポイント阻害剤を用いることで、
単剤治療より高い治療効果を期待されますが、今回は、その第一相試験になります。
(臨床試験登録データは、こちら)
テロメライシンについて:
「テロメライシン」は、風邪ウイルスの一種であるアデノウイルスのE1領域に、多くのがん細胞で活性が上昇しているテロメラーゼという酵素のプロモーターを遺伝子改変によって組込み、がん細胞中で特異的に増殖してがん細胞を破壊することができるようにしたウイルス製剤です。「テロメライシン」がヒトのがん細胞に感染すると一日で10万~100万倍に増え、がん細胞を破壊します。一方、「テロメライシン」は正常組織細胞にも同様に感染はしますが、テロメラーゼ活性がないためウイルスは増殖せず、正常組織での損傷は少ないと考えられます。オンコリスバイオファーマ(株)が米国で実施した、がん患者に対する「テロメライシン」単独の臨床試験において、重篤な副作用は認められておらず、投与部位での腫瘍縮小効果などの有効性が認められました。
図1 テロメライシンの作用機序
岡山大学:2015年報道発表資料より
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ところで、キイトルーダとテロメライシンの併用に関する同様の臨床試験は、米国で先行して2017年10月から
開始されています。(https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03172819)
テロメライシン自身は、岡山大学発のベンチャーであるオンコリスバイオファーマ社が所有しますが、このようなバイオベンチャー単独では、グローバルな臨床試験を同時に行うことはできないでしょう。(単剤では、米国でPhase 1 Clinical Trialを単独で実施しているようですが。)
その意味で、キイトルーダを製造する世界的な製薬のMSD社と組むことは、オンコリスバイオファーマ社にとっても魅力のある提携でしょう。
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ところで、岡山大学。 (意外と) 活躍してますね。![]()
このブログで何度か取り上げていますが、免疫チェックポイント阻害剤を使う場合、「T細胞の疲弊」
という課題がるあります。
「長い期間、T細胞が癌細胞に晒されていると疲弊してしまい、本来の殺がん細胞機能を果たせなくなる」
という、免疫チェックポイント阻害剤にとっては、大変、重要な問題です。
この解決方法を、慶応大学や、京都大学、ちょうど本日、ピッツバーグ大学も、それぞれの研究成果を
発表していますが、
岡山大学は、2015年の早々に、
「そんなの、糖尿病治療薬のメトホルミンを投与すれば、解決するじゃーん。
」と発表してましたから、臨床試験の続報を期待していたところです。
いや、本当に知りたいです。
岡山は、桃と桃太郎、ぶどうと、い草と、お城のほかに、大学も素晴らしい![]()
ですね。
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