イギリスのThe Francis Crick Instituteが発表した内容。
乳がん・頸部・肺・皮膚がんの生存者 2,500名を調べたところ、これらの患者では、
腫瘍に入り込んだNK細胞、そのNK細胞からのシグナルに反応した樹状細胞(sDC:specialised dendritic cells)の活性に高い相関が見られることを発見しました。
この相関は、別の乳がんの患者、特にトリプル・ネガティブの乳がんの生存者に強く見られることも判明しました。
そしてがん細胞が作る、prostaglandin E2 (PGE2)という分子が、樹状細胞を非活性化にしているので、このPGE2をアスピリンでブロックすると良いかもしれない。
という内容。 (ニュースソースはコチラ)
まだ初期の研究段階ということですが、こういう発表が実際の新薬開発に早く役に立つと良いですね。
がん治療に免疫を使うことが有効であることは、昔から知られています。
ただ、単純に増やしたり、活性化しても効果がない。 なぜ効果がないのか?
こういう事実に基づいて、免疫ががん細胞を攻撃できるようにするための研究が続けられています。 PGE2をブロックしてあげれば、とか免疫チェックポイントをブロックしてあげれば、とか何らかの新しい仕組みがあって、免疫ががん細胞を攻撃できるようになる。
これが現在の研究の流れです。 免疫チェックポイント阻害剤は、キイトルーダ、オプシーボ、ヤーボイなどの薬として実際の治療に使われ始めています。
更に効率よく、免疫を最大限に活用した癌治療ができる研究が進んでいますね。
The Francis Crick Institute;
An independent organisation, founded in 2015, its founding partners are the Medical Research Council (MRC), Cancer Research UK, Wellcome, UCL (University College London), Imperial College London and King's College London. The organisations in the consortium have invested a total of around £650 million to establish the institute and to ensure that it is resourced to make a major impact.
