先日、2月20日に「糖質制限は、あまり効果がないと言われているのでほどほどに」というブログをアップしました。(こちら)
ところで、最近、ネットで調べものをしていると、
東洋経済オンラインに
「がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力」 -初の臨床研究で約7割の末期がんが改善した-
という記事をみつけました。
糖質の摂取を「限りなくゼロ」にするケトン食療法で癌は完治できる、という古川 健司医師の記事です。 2016年11月の記事なので、少し古いですが。 (記事リンクは、こちら)
私が、世界初となる臨床研究(「ステージⅣの進行再発大腸癌、乳癌に対し蛋白質とEPAを強化した糖質制限によるQOL改善に関する臨床研究」)をもとに体系付けた、「がん免疫栄養ケトン食療法」
とまで、おっしゃっていて、本まで出されている。
| ケトン食ががんを消す [ 古川健司 ]
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本当なら、「糖質制限はほどほどに」という記事の訂正記事を書かなくてはいけない。![]()
ならば、この臨床研究なるものがどんなものか原文をみてみたい、と思うのが常なので、
知れべてみると、ネット上でも、「要約」は、読むことができました。
読んでみた個人的な感想はおいておくとして、 この臨床試験を検索している時に、 この本に対しての批判記事もみつけました。
大場医師が「週刊新潮」2017年8月31日号に 掲載さている記事のオンライン版です。
(記事リンクはこちら。)
さて、古川医師の臨床試験の概要を読んだ私の感想は、大場医師と同じです。
訂正ブログは書かなくて良さそう。 ![]()
大場医師は、他にも、
| がんが自然に治る生き方 [ ケリー・A.ターナー ]
1,944円
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| がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事 [ 神尾哲男 ]
1,188円
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の、問題点を指摘されています。
(最近、本のリンクをブログに書き込めるというアメブロ機能があることを発見したので多用していますが。 本来は、「この本はためになるから読んでね。」 という使い方をするのでしょうが、こういう使い方は怒られちゃうかな?
)
でも、勿論、読んでもらっても構いません。 大切なことは、○○先生がこう言った。△△先生はああ言った。
とか、先生(医師)という肩書に踊らされるのではなく、 「誰が、どういう根拠で、何を言っているか。」という事を理解して、自分で判断することでから。![]()
そして、その「判断」は、学校で勉強してきた事や、人生経験から得られたことなど、個人個人で基準が違うでしょうから、他人が、どうこう言うべきことではありませんね。
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ところで、世の中に「食事療法で癌が治る」とか、「免疫力を上げれば癌が治る」いう本が多くありますね。
個人的には、そこに ’だけで’ という文字がついていたら、かなり懐疑的です。
「食事療法’だけ’で癌が治る」、、「免疫力'だけ'で癌が治る」なら、がんの治癒率はもっと上がってますよ。
’だけ’では、治せないから、世界中の人が苦労しているし、世界中の研究者が「どうして治せないのか」を研究していると思っています。
「どうして治せないのか」が、どこまで理由が分かって、どうしたら良さそうだと研究者は思ってるのかは、これからもどんどんブログ記事にしていきます。(このブログのPRです。
)
そもそも、乳がんなどでは、腫瘍を摘出後に細胞の生体検査をすると、がん細胞の周りに蠅がたかるようにリンパ球が密集している現象は昔から確認されていました(腫瘍内浸潤リンパ球と呼ばれるものです。) なので、単純にリンパ球があっても、癌細胞は攻撃されない。
じゃあ、「食事を見直して体質改善や免疫力をあげる努力は全く無駄だ?」と考えているか、
というとそうでもありません。
![]()
やっぱり免疫力(免疫細胞)って、殺がん細胞効果は高いですし、最近の抗体薬は、免疫細胞によるがん細胞の攻撃で治療効果をあげようとするものも多いですから。
たとえば、オプシーボやキイトルーダのような免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞から免疫細胞に送られてくる「僕を攻撃しないで!!」というシグナルの伝達経路を遮断して、免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようにすることを主眼においたお薬です。
また、 HER2阻害剤(トラスツマブ、ベルスツマブ等)には、HER2受容体のシグナル伝達経路を阻害し癌細胞の増殖を抑制しつつ、マクロファージやNK細胞などの免疫細胞を活性化(ADCC活性)し、癌細胞を殺傷する効果が認められるています。
なので、こういったお薬を使って治療をする場合、もともとの免疫細胞の元気さが治療効果に影響するのではないか?と思っっています。
でも、食事やいわゆる個人でできる免疫活性化が効果があるという、まとまった臨床データはありません。
先日、ブリストルメイヤーズ・クリスブ社は、活性化させる薬の開発のために3000億円の投資をすると発表したというブログ記事を書きましたし(こちら)。 日本の製薬会社も免疫阻害剤のコンパ二オン薬として、免疫細胞を活性化させる薬を開発しようとしています。 慶応大学は、疲弊した免疫細胞を再活性化させる技術を研究しています。
もしかしたら、何らかの特殊な薬を使わないと活性化の充分な効果はないかもしれません。ある医師の方からも、そんなに単純なものじゃない、というアドバイスをもらったこともあります。(腫瘍科医師ではありませんでしたが。)
でも、データはなくても、やっぱり、免疫細胞が元気な方が良さそうですよね。 ![]()
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特に、上に書いたようなお薬を使っている場合は、身体の中の免疫細胞が活発な方が良いでしょう?
(ここは、エビデンスがない以上、感覚論です。
このブログのエビデンスのあるニュースを紹介するというポリシーに反しますが、証明されていないからヤラナイ、ということにはなりませんよね。ww )
自己矛盾かな? いえいえ、主な治療はエビデンス主義にもとづいて、でも、できることはやっておく、という感じです。
なので、
健康的で美味しい食事や生活をしてみる、
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とか、
身体に良いことをして、免疫力をあげておく、
とか、
エビデンスが提示されない民間療法は勧めたりはしませんが、 無理のない範囲で、やれることはやっておく、ということが大事じゃないでしょうか?
特に、病気が進行してしまうと食事などで栄養をとることが出来なくなる場合もありますから、
早めに始めた方が良いと思っています。
(最後に、本の紹介も、こういう本来の紹介機能の使い方をしたので怒られないかな?![]()
)
長くなりました。
【閑話休題】。 いつものトーンと違うブログを書いてみました。
また、次回からもとに戻ります。
読んでいただき、ありがとうございます。![]()
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