体に染込ませる | パット上達ブログ

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パットはゴルフ上達のカギ。パットの理論(世界で唯一)からパット数の減らし方、グリーン上のウンチクなど上手くなるヒントを79歳でA.S.達成した終活まっしぐらのGreenKeeperが発信します。

飛ばしはゴルフの醍醐味だが、1mのパットが決まらないと飛距離は活かせない。イライラが募りミスに手を染めるという悪循環に陥りがち。

自信のなさも思うようなストロークをさせてくれない。

「パットが苦手」という人がまずしなければならないのは、1m前後の短い距離のパットの「入れ癖」を付けることだ、と仰るのは宮里優さんです。

週刊ゴルフダイジェスト(2013 NO.31)から省略して引用させて頂きます。

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練習グリーンで1mの距離なら百発百中入る、という自信を付けることが大事。

ボールがカップの底を打つ「カタン」という快音を潜在意識の中に植え付ける。

同じ場所からの練習だとその部分の芝が傷むので、カップ周りの場所を変えながら打ち続けて欲しい。

もちろんこの練習はパターマットでも構わない。

1mから連続カップインを目指すことでカップインさせる快感を体に染み込ませる。

そうすれば実戦でもっともプレッシャーがかかる1m前後に直面したとき、”パブロフの犬”ではないがヨダレが出るでしょう。

そう、ヨダレが出るほど”入れ癖”をつければ、構えた時にヘンな緊張感で硬くなることもなくなる。

1mは誰でも"入れて当然”と思いがちだが、決してそんなことはない。

直ぐに結果を見たいから顔が動いてミスにつながる(*1)。そこが決まらないとたとえ300yds飛ばしてもスコアメークは出来ない。

P・ニールセンが(むかし)スエーデンナショナルチームのコーチに就任したとき、最初にやったのは、全員に自宅にパターマットや絨毯を用意させ家の中でパットの練習をさせることだった。

スエーデンの冬は長いので、その間に徹底的に練習し「自分はパットが上手い」という自信を付けさせたそうだ。

パットは自信!
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宮里優さんは体に染み込ませる、という表現をされていますね。

プロの指導でも「身体(筋肉)に覚えさせろ」というような表現をされていますが、その意味は正しく表現すれば、脳の「長期記憶領域」に記憶させるということです。

即ち、さっきやって上手く出来たので今また出来たってのは簡単なんですね。これは脳の最も活性化された表層(短期記憶領域)で記憶されていて、短い時間の後の再現は誰でも簡単にできることです。

問題は昨日出来たけど、いま同じことができるか、ですね。これは脳の深層部である長期記憶領域に記憶されていないと再現できないので、長期記憶領域に記憶されるまで、練習を続けることが必要というわけです。

くどくなりますが、日本語では両者とも「再現性」と言われていますが、短い時間での再現性をREPEATABILITY、長期間経っても再現できるか否かの再現性をREPRODUSEABILITYと違った概念であることも認識しておく必要があります。

*1:頭を動かさないストロークの習熟が出来るのが「Eaglegetter」です。
   (CMが入ってごめんなさい)