予想されたとおりの後半の強風で前日の上位陣が軒並みスコアを落す中、前日-2の12位Tから出た比嘉真美子がこの日2打伸ばし、大江香織・テレサ・ルーとの3人のプレーオフに。
因みに、3人は大江も同じ12位Tから、テレサ・ルーは7位Tからのスタートでした。
風に強い沖縄出身で、3人の中では飛距離が最長の比嘉に有利と思いきや、どうしてどうしてパットがプレーオフでの勝利を決めました。
比嘉のパット。
体の近くでグリップを通し、ヘッドのスイートスポットでボールの芯を捉える、というストロークです。
そしてその集中心がウイニングパットを捻じ込んだ、という印象を受けました。
「入れることばかり考えていたので、入ったあとから手が震えた」そうですから、並みの集中心ではないと思います。
本戦の#18では左下からの1.5mくらいのバーディーパットを外し、P.O.1ホール目の右≒3mからのバーディーパットも外していましたが、P.O.2ホール目の左上≒1.5mからの弱いスライスラインのバーディーパットの時には凄さが感じられるほど集中していました。
これを真ん中から入れてプロとしてツアー初優勝です。
この場面で、これだけの集中心を保てるのは、アマ時代の活躍もさることながら、ハートの強さも人並み以上のようですね。
これからの活躍も大きく期待されます。
比嘉は今季これまではパッとしませんでしたが、インタビューを聞いて驚きました。
「オフから、この試合を目標にしていた」と。他の試合は捨てて(?)これに掛けてきた?と思えるような発言で、それを実現するのですから凄いものです。
パットの上手さを感じた選手は大山志保でしたね。ラインの読みも距離勘もバッチリでした。大山はショットの不安定さが自身の足を引っ張ってしまったのが残念です。
賞金女王になった時の、あの強気のパットが復活してきていますので、大山にはこれからもっともっと活躍して欲しいですね。
また、パットで目立ったのは、横峯さくら。
#16(パー4)では上≒50cmのパーパットを外して△。#17(パー3)では短いパーパットを外して3パットの△でした。レバタラですが、この2ホールをパーに収めていれば、P.O.へも進出できたはずです。そうしたら最も有利にを戦えたのは横峯ですよね。
とても残念なパットでした。
横峯の場合、最近は長いパットやミドルパットは上手くなってきたのに、短いパットに問題があるようですね。メンタルの要素も大きいと思いますが。
→例えば「加速のインパクト」