私がゴルフを始めたのは40歳と遅かったので、クラブのセットを買ってレッスンプロのもとに通いました。
社会人になってテニスを始めたのに、自己流でやっていたので上達が遅れたという苦い経験があったからです。
そのプロの曰く「俺のところに毎週1回、10回通えばスイングが身につく」と。
そして12、13回通いました。確かに効果はありました。
当時#5アイアンでグリーンオンのボールがバックスピンで戻るアマのスイングはそう多くはなかったと思います(今は出来ません!)。
このように、日本ではゴルフの指導はショットから始まります。
ティーチングプロによってはアプローチから始めるプロもいるようですが、、、。
「アメリカではパッティングから教えるので、上達が早い」と仰るのは「パットシングルになる!」(池田書店刊)の著者、中井学さんです。
中井さんは高校卒業後アメリカに渡りゴルフの腕を磨いたのですが、米国のゴルフ環境を間近に見て、日本との違いをまじまじと感じさせられた、とその著書の中で述べておられます。
そして、特に感銘を受けたのは、アメリカのコーチングの方法だそうで、なかでも未経験者に指導する場合はまずパッティングから始めるということです。
クラブを握ったことのない方でもパターでボールを転がすことは誰でも出来ます。
簡単にできることからスタートする。
これがアメリカ式のレッスンで、確実にステップアップするための最善策だと。
パットやアプローチの練習を最初に多く積んでいくことで、スコアメークの重要性をしっかりと理解できる。
だから、アメリカのゴルファーはパットの練習も良くやるし、実際「パットシングル」 が多い、とも。
私が、米国の某大手用品販売店を覗いていたら、リタイヤしたアマチュアが売り場のパター練習場で熱心にパッティングをしていました。
あまりに上手いので聞くと「今日もラウンドしてきた。ホールアウト後は必ずここでパット練習をするんだ」とこともなげに言いました。
何のことはない、買いに来たのではなく販売店をパットの練習場にしているんですね。
日本の大手販売店に常設されているパット練習場に比べて面積は≒3倍はありますので、練習にはもってこいというわけです。
こう言う経験があるので、中井さんの言われることは尤もだと思います。
日本人は販売店の練習場(試打場)を自分の練習場にしてしまうという押しの強さはないと思いますが、考え方として大いに参考にすべきと思います。