米女子ツアー第2戦HSBCで有村智恵はこの日-1とし通算-12としましたが、同組のK・ウェブが通算-13として逆転を許し、前日まで首位で来た有村は単独の2位に終わりました。
残念です。しかし、酷かも知れませんが、有村がここで完全優勝するよりも得るもののほうが多かったと私(Green Keeper)は見ています。
最終日のラウンドはK・ウェブ(殿堂入り、米女子ツアー36勝)とツェン・ヤニ(現在世界ランク1位で今季ベーツアー開幕戦の優勝者)との同組でした。
若し他のメンバーと回ったとしたら、待望の初優勝を飾った可能性が高かったと思います。
勝負の流れは次のようでした。
前半で5打伸ばしたツェンが肉薄したものの、有村が1打リードで折り返し。
後半#10で有村が第2打をピン横20cmにつけて難なくバーディー。
この時点では3打のリードでした。
その後バンカーにつかまったりして伸ばせない有村に対してウェブは#11からの4連続バーディーという離れ業をやってのけました。
世界の強豪と同組で互角に戦い、そしていわゆるサンデーバックナインでの闘い方を有村は初めて経験しました。
必ずや今後に活かしてくれると期待しています。
世界で活躍できる日本人選手がまた一人誕生したことを、日本人として嬉しくそして誇りに思える日になりました。
その有村の強さの秘密?に迫って見ました(ゴルフ雑誌みたいで恐縮ですが)。
それは、ショットの良さ(正確性)とパットの上手さです。
ショットについてはいろいろな方が分析しておられます。
私も同じ見方です。
彼女のスイングの特徴はスパインアングルが崩れないと言うことです。
今回も第2日の#5(パー5)での第3打。残り108ydsを直接カップイン(イーグル)。
これは張りのある前傾姿勢を崩さず、頭をしっかり残して打ち抜いているので出来ることですね。
D・レッドベターさんの指導を受けて更に磨きがかかったと思います。
この試合は有村のショットが光りました。→ 「スパイン アングル」
これは実はパットでも同じです。初日には振り子式のストロークで得た68と報道されていましたが、これもパットのリズムについて指摘を受けて修正しての成果となりました。 → 「有村智恵のストローク」
英語の勉強も始めたという有村。ますますの活躍を期待しています。