本の紹介「ふしぎな鉱物図鑑」 | なんだかんだの石集めと与太話

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鉱物を初めて手にしたのは、小学生の時。それからずっと中断。
2011年頃より、やっと暇になったので、また石の世界へと羽ばたき始めたけど。

今回は、鉱物関連の本を購入したので、本の紹介をする。

購入した本は、つい3,4か月ほど前に発売された本だ。

 

渡邉克晃,ふしぎな鉱物図鑑,大和書房(2022)

 

 

知っていれば、このタイトルほどに不思議な本ではない。

まだ鉱物に関して十分知らない人には充分であろう。

 

内容は以下のようになっている。

    序章 知っておきたい鉱物の基本

    1章 ダイヤモンドや金の仲間

    2章 黄銅鉱や輝安鉱の仲間

    3章 蛍石、ルビー、赤鉄鉱の仲間

    4章 霰石、孔雀石、テレビ石の仲間

    5章 天青石や石膏の仲間

    6章 燐灰石やトルコ石の仲間

    7章 橄欖石やガーネットの仲間

    8章 エメラルドやトルマリンの仲間

    9章 輝石や角閃石の仲間

    10章 雲母や粘土の仲間

    11章 水晶や長石の仲間

    12章 琥珀と天然ガラス

 

本の対象は、鉱物初心者から、石に興味がある高校生くらいまでかな。

文庫サイズなので持ち運びに便利なのはいい。

石の特徴などを著者の言葉を使って書いてる感じなので、

読み物っぽいところもいい感じだ。

石に興味ある人は、電車の中などでスマホなどをいじらず、

これを読んだ方がいいのではないかと思う。

なかなか楽しめて、楽しんでいるうちに目的地についてしまうかな。

いやいや楽しみすぎて乗り過ごしてしまう恐れがあるだろうから

注意が必要な感じだ。

 

鉱物については、160点ほどが掲載されている。

私は一気に読んでしまい、物足りなさを感じた。

読み物風な感じもあるけれど、読むには鉱物の種類が少なすぎる。

しかし、ビーバー石、マンガン斧石やバスタム石など

通常図鑑に掲載されない鉱物が掲載されていて面白い。

雲母や石英についても詳しいのはいい。

 

驚くことに、鉱物はどうやら何年か前に国内で展覧会が開催された

北川隆司氏が集めたコレクションの中の石であるらしい。

全部が同じではないだろうが、かなり驚きだ!

北川隆司コレクションは、2013年に本が発売されている。

教授を魅了した大地の結晶: 北川隆司鉱物コレクション200選 | Amazon

早速、その図鑑を出してみると確かにいくつかそうだった。

これと同じ趣の感じがあるが、なかなか面白いと思った次第。

文庫本であるというのが手で扱いやすくていいからかもしれない。

 

人に薦めるかと言ったら、中級程度の人までにはいいかもしれないが、

石をかなり知った人には薦めない。

そんな感じの本だった。