鉱物の名前シリーズ3 「・・・土」と「閃・・・」と付く鉱物 | なんだかんだの石集めと与太話

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鉱物を初めて手にしたのは、小学生の時。それからずっと中断。
2011年頃より、やっと暇になったので、また石の世界へと羽ばたき始めたけど。


 鉱物名シリーズの3回目です。「・・・土」と「閃・・・」

 「・・・土」と付く鉱物があります。「土」と付くので見た目は、土状なのかなと想像します。だいたい正しいようです。土状とは言っても電子顕微鏡で見れば結晶質だと言う物が多いですね。電子顕微鏡なんて普通の人が見ることはありませんし、使うことはまいてありませんが。
 以下の4つしかありません。
蒼鉛土 Bi2O3  Bismite
水亜鉛土 Zn5(CO3)2(OH)6  Hydrozincite
泡蒼鉛土 Bi2O2(CO3)  Busmutite
灰泡蒼鉛土 CaBi2O2(CO3)2  Beyerite

 華、菱、土と調べてみるとそれらが付いた鉱物は意外に少ないことがわかりました。

 ちなみに「閃・・・」というものもあります。それは以下の3つだけです。意外に少ないのに驚きます。
 「閃」の付く鉱物には「・・・閃石」と付く、角閃石の仲間がありますが、50以上あります。閃の字が付く鉱物は、ぴかりと光るからつけることになったのでしょう。

閃亜鉛鉱 ZnS Sphalerite
閃マンガン鉱 MnS Albandite
閃ウラン鉱 UO2 Uraninite

 写真はそれぞれから、一つずつで、水亜鉛土、閃亜鉛鉱で。

 水亜鉛土 Zn5(CO3)2(OH)6 滋賀県灰山鉱山 試料長74cm
 水色の部分は水亜鉛銅鉱((Zn,Cu)5(CO3)2(OH)6)です。

 水亜鉛土の亜鉛の一部が銅と置換しているのが水亜鉛銅鉱です。これは銅が加わって水色に。

 銅がなくなって白色になると、それが水亜鉛土です。


 水亜鉛土 Zn5(CO3)2(OH)6 滋賀県灰山鉱山 試料長80cm
 白い土状の部分がそれ。

 裏面には見た目汚れて異極鉱が。それを顕微鏡で見ると透明な綺麗な、球状結晶。

 残念ながらそれは撮影難しくお見せできませんが。

 こちらもは友人から譲っていただいた試料です。


 閃亜鉛鉱 秋田県 阿仁鉱山 試料長72mm
 全体は黄銅鉱ですが、小さい晶洞があって、その中に閃亜鉛鉱の結晶が幾つか見られます。

正確には鼈甲色じゃなくて、薄い緑色がかってますが、透明だけれど、写真では少し光が反射して黒褐色になってしまってますが。
2012年7月に阿仁の小沢鉱山近くの所での自採集品です。

 

 

 拡大すると四面体様の、鼈甲色に近い閃亜鉛鉱      

  

こちらは別の試料での閃亜鉛鉱、中央右寄りに四面体が。

 鼈甲色の閃亜鉛鉱