最近は四面体の鉱物を探すことが多くなってます。
閃亜鉛鉱 ZnS
ズニ石 Al13Si5O20(OH)14F3Cl
安四面銅鉱 (Cu,Fe,Zn)12Sb4S13
これらでは、正四面体の結晶のものがよく見つけられます。
先日久し振りに見たラベル表記が方鉛鉱とあった石。ラベルは、かなり焼けて僅かに茶化ています。かなり昔に採集された物のようで、以前は誰かのコレクションであったに違いありません。
実体顕微鏡で結晶を眺めると、黒褐色で松脂っぽい箇所と銀白色っぽく方鉛鉱のように見える箇所が存在しています。その銀白色のものが石の端で割れている箇所があってそこを眺めると、銀白色っぽい箇所は薄い膜のようになっていて、地は黒褐色でした。結晶の形を見ても、方鉛鉱じゃないですよねえ、閃亜鉛鉱でしょう!となってラベル表記を変更することにしました。よく観察しないといけませんね。
閃亜鉛鉱 岐阜県・神岡鉱山 最大試料長:74mm
この閃亜鉛鉱、四面体があちこちに見られます。
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