この日はまだ暗いうちに自宅を出発したので、稲佐の浜第一駐車場に到着したのは午前8時過ぎでした。
小雨が降る稲佐の浜の風景。
八百万の神々をお迎えする神迎え神事の浜である、稲佐の浜の砂を出雲大社境内の素鵞社にある木箱に収め、清められた砂を持ち帰ると厄除けになると言われています。
出来るだけ、波打ち際近い場所まで行って、小さなビニール袋に砂をいただきました。
海を司る神様である豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)を祀る小さな祠がある弁天島にも、お参りしました。
今回の小旅行は、我家にとって大切な気持ちの区切りになる巡礼の旅でした。
全国各地から出雲に集まってこられた八百万の神様たちが神在月(旧暦10月10日夕刻)に「神迎(かみむかえ)神事」で迎えられる稲佐の浜の波打ち際に立ち、海の景色を見ていると、心が浄化されるような気がしました。
日々の生活の中では、つい、いろいろなことを考えてしまって、”無心になる”ことは、なかなか難しいものがあります。
もちろん、いろいろ考えることは大切なのだけれど、考えても仕方がないことを深追いして、かえって自分自身にとってよくない思考の迷路に入り込むこともあるから。
”体調面で不安があるためギリギリまで迷っていたけれど、やっぱり出かけて来て良かった。”と心から思えた、稲佐の浜の風景でした。