子どもが「どうやるの?」と毎回聞いてくる。
少しは自分で考えてほしいのに・・・・
と思うことはありますか?
どうやるの?と聞くこと自体は悪いことではなく、
やり方が知りたい!という意欲の表れです。
ただし、何度か教えたのにも関わらず
説明を聞く気がなさそう・・・とか、それをやるたびに聞いてくる。という場合は
子供への教え方について、ちょっと立ち止まって考えてみる必要がありそうです。
Case1. 本当にやり方が知りたい?
子どもがやりたいものが、親御さんの意向に沿わないことは多々あります。
親御さんは
せっかく教室に来たのに。
もしくは
せっかくこの教具を買ったのに。
と子どもにこんな活動をしてほしいという想いがあるからです。
想いを持つ親御さんのお気持ちも理解できます。
でも、それを「子どもに悟られてしまう」のは悪い影響しかありません。
子どもがせっかく選んだのに
「それは簡単すぎるんじゃない?」
「こっちにしたら?」
「またそれやるの?」
と言われ続けていると、自分で選択ができなくなったり、親が満足するように、親好みのものを選ぼうとします。
自分がやりたいものではなくて、お母さんが喜ぶから。。。。と選ばれた教具。
でも、自分が本当にやりたいものじゃないから、やり方を聞いてもあまり身が入りません。
やり方をなんとなく聞いて、自分でやろうとするとやっぱりできない・・・で、再度の「どうやるの?」となります。
こんな場合は、
まずは子どもが安心して選べる環境を作ってあげることが必要になります。
自分が選んだものをあたたかく見守ってもらえるようになると
自信をもって、自分のやりたいことが選べるようになります。
自分がコレやりたい!と思ったこと、できるようになりたい!と強く思っていることだと
やり方を見たり聞いたりするときに、身の入り方が違います。
絶対にできるようになりたいからです。
Case2.正解を教えている
パズルなど
正しい場所にピースを置く必要がある活動の場合のことです。
「どうやるの?」と聞かれるたびに
「このピースがここでしょ」と教えている。
という場合は、「どうやるの?」が永遠と続くかもしれません・・・
子どもの目には、大人が
パッと見て、パッと正解のピースを手に取って、パッと正解の場所にはめて・・・
という風に映ります。
そして、(そんな風にできない・・・)と思い、
毎回大人に
「これは?」
「これはどこ?(に置くの?」
と聞いてくるようになります。
教室でもパズルやそれに似た教材を置くことがありますが、
私たち教師は、そのパズルを完成させることを目的としていません。
この時期の子ども達に必要なことは、
最初はうまくいかなくても、子どもが自分で繰り返し試す中で、感覚をたくさん使い、
自分で考え集中して取り組み、
最後はひとりでできた、
自分で試してみればできるんだ、
という「経験」です。
大人が隣で、ひとピースずつ、これはここ、これはこっち、と言いながら完成させたものは
出来上がったら、もちろん嬉しいと思いますが、人格の形成までは結びつかないのです。
(人格の形成とは、①達成感・充足感・満ち足りることで気持ちに落ち着きが出て、精神的に安定し、他人に思いやりを持つようになる→強く優しくなり、平和な社会を作るのに必要な力。②自分をしっかり持ち、自分の力で自分の人生を切り開いていく理解力や集中力・やり抜く力を持ち自分らしく生きていく力、の2つを指しています。モンテッソーリ教育は、平和への教育なのです)
これはどこに置くの?と聞かれたら、
おもむろにひとピースを手に取りはめてみて、
「あれ、はまらないねぇ」
「こっちのはどうかな?」
と間違ったことも楽しむ様子を見せてあげて下さい。
大人が、一度で正しいものを置けずに、いろいろなピースをはめて「うーん、どれだろう・・・」と考えている様子を見せていると
子供は、「一度で正しいピースを置かなくていいんだ」「間違えてもいろいろ試せばいいんだ」
ということが分かり、自分で手を動かして試してみるようになりますよ^^
試行錯誤してほしいのなら、
大人が試行錯誤する様子を見せてあげるのがおすすめです。
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保持資格等
モンテッソーリ教師
おしごと育児シニアインストラクター
幼児教育アドバイザー
心理ケアコンサルタント
日本ベビーサイン協会認定講師
保育士