先日、アクセスハートプロジェクト主催の
「生きる」と題したトークセッションに参加しました。

アクセスハートプロジェクトについては
どうしてご縁をいただいたのかや
私の中での考え方など、また機会を改めて書きたいと思います。


今日は、「生きる」トークセッションのことを。。。


ゲストは医師の萩原勝さん。
イーハトーブクリニックを開業されていて
催眠療法などを用いたホリスティックな医療を実践されている方です。


私自身は
友人から教えられて、萩原医師のこともイーハトーブクリニックのことも
娘の闘病中から知っていました。

ある意味、最後の砦と思っていたし
何度も門をたたいてみようとも思いました。

でも、結果的にはできなかった。。。


その原因はおもに2つ。

ひとつめは

娘に「代替医療に頼ろう」と言い出せなかったこと。

娘は絶対に治ると信じ
医学も、たぶんの自分の強運も信じていました。

医学的にも「もう打つ手がない」とは言われなかったし

(ほぼほぼ、近いことを親は言われていましたが)


その娘に「代替医療」を持ち出すことは

「あなたに死が近づいている」という事と同義だと
その時は感じていました。


もうひとつは

娘の病気は、娘の魂が人生のプランニングとして組み込んだもので
それに立ち向かって
どんなに危険でも、99%ダメだといわれていても

絶対に逆転する!と信じていたから。

前世のカルマとか
やっぱり負けてしまう未来とか

見たくなかった。


たぶん、私が恐れていたのでしょう。
そしていまも怖いです。



まあ、ほかにもありますが
とにかく、萩原医師を知っていたのに、頼らなかったわけです。




で、やっぱり思うわけですよ。「もし」って

「もし、頼っていたら、娘は助かっていたのだろうか」




そんな簡単なものじゃないことも
重々、承知しているのですが

漠然と後悔しているというか



だから、聞きに行くのも不安が強く
かなり迷いました。




でも、萩原先生ご自身はとても柔らかい方で
お会いしてよかったと思います。

その講演中におっしゃっていたことを
備忘録的に記しておこうと思います。

気持ちが軽くなる方も
ひょっとしたら、反対に重くなる方もいるかもしれませんが


いいこと、気持ちがラクになる言葉だけ
覚えていて下さればと思います。



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* 人間は、イメージで枠組みを作ってしまいがちだ
 それを変えて行く勇気が必要だと思う。
 
* 私は勤めていた病院を59歳、定年の1年前に辞めた。
 それが「飛び出す」最後のチャンスだった。
 定年で「やめさせられる」のではなく
 自分の意志で「飛び出す」ことに意味があった。
 勇気が必要だったが、よかったと思っている。

* 催眠療法で、何かを見るのは
 施術者(医師)ではなく、患者本人だ。
 医師である私は、それが本当かどうかはわからない。
 だが、本当かどうかに大きな意味はない。
 患者本人がそれに気づいて、納得して、腑に落ちれば
 それでよい。それで治っていくことも多い。

* 最終的には、治るか、治らないかではない。
 そこに何を見出すかであって
 治らなかったからダメだったということではない。

* 曇っている日でも、雲の上には太陽がある。
 心の雲は、自分が作り出したもので
 それを取り除けば、太陽が見える。
 太陽とは、自分の本質である。

* 健康とは、心が平和であることを言う。
 病気のあるなしではない。

* 心の平和、健康であるためには
 「今」にいることが大事

* 「今」にいるとは、過去や未来にとらわれ過ぎないこと
 現実をしっかり受け止めること

* 本質は、言葉にはできない。
 言葉は観念の世界にあるので、必ず、反対の側面がある。
 どんなに高名な先生の言葉も鵜呑みにせず
 自分で考えてみてほしい

* バイロン・ケイティ氏の言葉に感銘を受けた。
 その通りだと思っている。その言葉とは
 「現実をしっかり見れば、現実は自分にとって、ものすごくやさしい」

* いつも人は「現実」を避けたがるが、現実は自分にとってやさしいのだ。

会場からの質疑にこたえて

* 誰かを看病しているときは
 まず、自分の気持ちを安定させることを最優先としたい。
 安定していれば、冷静な判断も下せる。
 なにより、患者に不安感を伝染させなくて済む。



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この話を受けて、主催側のタマラさん


感情の揺れを怖れないでほしいという話をされた。

さまざまな感情を感じることで人生は深みを増す。
感情は大いに揺れて、
それを感じてほしい。


だが、揺れることと 翻弄されることは違う。

翻弄されてはいけない。
どんなに揺れていても

今は冷静でなければならない
今は平常心が必要だ

というときに冷静さや平常心を保てるように

常に自分の感情を知っておくことが大事だと。。。



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私なんかまだまだだなあ。
翻弄されっぱなし。。。



でも萩原医師の言う「健康とは、病気のあるなしではなく心の平和だ」には

わが意を得たりって感じ



闘病中も「今を生きて」
「どうして私が病気になったんだろう」などと、原因を探らず(=過去にとらわれず)
この先どうなるかを不安がらず
ずっと将来を見つめ続けた

うちの娘は「健康」だったんだ!!


って、またしても親ばかっぷり炸裂して帰ってきました。



仕事が忙しいと

いろいろな思いや気持ちを忘れがちですが

また、落ち着いて


聴く人を目指していこうと思いを新たにしました。

いっぱい学ぶこともあるし
大変だけど・・・
ってか、まだどれほど大変かもよくわかってないけれど



自分で作った雲を晴らし

太陽へと進んでいきたいと思います。






ってきれいに決まったか?
おあとがよろしいようで。。。