當る酉歳 吉例顔見世興行 | むばたまの夜の衣を返してぞ着る

むばたまの夜の衣を返してぞ着る

~いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る~
平安時代の歌人小野小町の歌から。
愛しい人にどうしようもなく会いたくてしかたのないときは、
寝間着を裏返して寝るわ
(寝間着を裏返して寝ると恋しい人の夢を見ることができるという説があったそうで)

ほんとは書いてるの1月だけど。

書きかけの下書き残ってるしサッ

こっそり去年のところにいれておく口笛

 

當る酉歳 吉例顔見世興行

2016年12月16日

第三部  午後5時45分開演

「引窓」

「京鹿子娘道成寺」

2階三等席

ニザさんの南与兵衛の時代と世話の演じ分けの見事さ。

孝太郎さんお早のかわいらしさ。

彌十郎さん濡髪の安定感。

そして、私が最も心を打たれたのは吉弥さんのお幸合格

もうね、この演目主役はお幸!!!とまで思っちゃったり。

実の息子と義理の息子の間で葛藤する母親の心情が胸に迫って感動的だったクラッカークラッカーえーん

それにしても、「 母者人あなたなぜものをおかくしなさいまする・・・」の後で携帯が鳴ってねパンチ!爆弾そんな邪魔が入ってもちゃんと感動できるお芝居をありがとうございました・・・。

「河内へ越える抜け道は・・・・」もそれはそれは感動的で笑い泣き

「引窓」って好きだなあと改めて思う。

 

道成寺で一番に思ったこと。所化じゃなくて強力なんだびっくり

雀右衛門さん金冠姿がきれいラブラブ

えびさんを初めて見たのは、やっぱり押し戻しだったな・・・とも。

 

2016年12月17日

第一部  午前11時開演

かぶりつき(でも、首痛いあせるあせる

 

「実盛物語」

「道行旅路の嫁入」

ずっと待ってたのよドキドキ愛之助さんの実盛を。

待ってたかいがあったと思える、

颯爽として情愛に満ちた実盛だった。ファンでよかった照れ

亀鶴さんの瀬尾が想像以上に私好みだったのも嬉しかった。

 

道行・・・の中で口上あり。

藤十郎さんの存在感はやっぱりすごいなあ。

 

第二部  午後2時開演

花道寄りセンター

 

「車引」

「廓文章」吉田屋

「三升曲輪傘売」

吉田神社じゃなくて野遠見から始まる「車引」

桜丸の衣裳が赤ではなくて桜色?

もっとびっくりは松王丸。

車鬢~びっくり

肌脱ぎの前は3人とも同じ格子柄・・・のはずが、

松王だけ杉王丸やほかの従者たちと同じ感じの装束。

杉王と色違い?の黄色・・・ここでの立場の違いなのかな?

松王だけ時平側にいるから?

肌脱ぎになったらもっと違ってた。

上方式と言われる赤地でもなければよく見る白地でもない!!!

ブルーの地に松ポーン

河内屋型というのはこういうことだったのか!

というわけで、いろいろと楽しめた「車引」だった。

こういう「THE!歌舞伎」な演目も好き口笛

 

寝たらどうしよう・・・とちょっと心配したのは「吉田屋」

杞憂だったけどとびだすうさぎ2

こんなあほぼん勘当されるのは当然・・・でも、かわいいラブと思わせる説得力?がある。秀太郎さんのおきさが吉田屋の女将にしか見えないニコニコ

 

傘のマジックショーカナヘイハート

いったい傘は何本あるんだ?衣裳の中どうなってるんだ?

千壽さんと折乃助さんきれーラブラブラブラブ

九團次さんええおとこ恋の矢

理屈抜きに楽しい演目。

 

初めての先斗町歌舞練場は、

音響がカンカンした感じでちょっと耳がつらかったけど、

風情あるレトロな場所で観る顔見世として、

なかなか良いものであった。

 

2016年の観劇納めなり音譜

 

※観劇日の翌日から写真入り・・・と聞いて、初めて番附を送ってもらった。車引の珍しい衣装を記念に残しておきたくてクラッカー