壽 初春大歌舞伎(歌舞伎座 夜の部) | むばたまの夜の衣を返してぞ着る

むばたまの夜の衣を返してぞ着る

~いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る~
平安時代の歌人小野小町の歌から。
愛しい人にどうしようもなく会いたくてしかたのないときは、
寝間着を裏返して寝るわ
(寝間着を裏返して寝ると恋しい人の夢を見ることができるという説があったそうで)

初芝居はお江戸クラッカーこれ久しぶりのこと。
去年もおととしも松竹座だったから、3年ぶり?
 
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壽 初春大歌舞伎
歌舞伎座
夜の部  2017年1月4日(水)
1階 センター後方
「井伊大老」
安政の大獄、桜田門外の変・・・と歴史教科書の中でのダークな印象が強い井伊直弼。
このお芝居では苦悩したり、側室に弱音を吐いたりする人間的な一人の男の姿が描かれていて新鮮な気がした。玉三郎さんが健気な側室のお役で、ちょっと慣れない
ウインク
愛之助さんは今回「何かを切実に訴える系の長台詞のお役」が多くて爆笑 なかなか楽しめる。
この演目にちなんだお菓子「埋れ木」が売られていた。
京都、滋賀あたりでは有名なお菓子だと、あとで姉から聞いた。
久しぶりにお抹茶でいただく音譜 和三盆の甘みが美味しい。
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直弼が彦根時代住んだ「埋木舎(うもれぎのや)」にちなんだお菓子。

世の中をよそに見つつも埋れ木の
埋れておらむ 心なき身は

この歌のように
ずっとここに埋もれて、お静の方とつつましく暮らしている方が
幸せだったのかもねえーん
 
「越後獅子」
富十郎さんの舞台を生で観たことのない初心者だけど、鷹之資くんの踊りに富十郎さんを思った。
 
「傾城」
吉原仲之町の花魁道中から始まるのは初めて見たかも。華やかできらびやかでわくわくするラブ こういう時の若い者はいつもイケメンだなあと思ったり、新造に折乃助さんと吉太朗が一緒に出ているラブラブラブラブラブラブと本編が始まる前から、けっこう心が浮き立っている。
玉様の傾城はそれはそれは美しく、何回観ても飽きるということがないドキドキ
 
「松浦の太鼓」
観たことがあると思ったら、「土屋主税」のほうだったあせる2015年の顔見世。
そのときの印象が強かったせいか、ちょっと置いて行かれた感じがした。
あんまりバカ殿じゃあショボーン
染五郎さんのせいじゃなくて・・・私の好みの問題だと思う。

おやつはお約束の・・・。
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