大江山 | むばたまの夜の衣を返してぞ着る

むばたまの夜の衣を返してぞ着る

~いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る~
平安時代の歌人小野小町の歌から。
愛しい人にどうしようもなく会いたくてしかたのないときは、
寝間着を裏返して寝るわ
(寝間着を裏返して寝ると恋しい人の夢を見ることができるという説があったそうで)

たんたん能 in 丹後~丹後伝説

大江山

2016年12月3日(土) 午後2時30分開演

京都府丹後文化会館

 

丹後文化会館・・・ここに1年のうち3回も来るとは・・・

(7月玉様舞踊公演で2回来たニコニコ

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伝統芸能の中で私にとって最も遠いところにあるのかもしれないのが「能」

これまでに鑑賞したのは、おそらく2度ほど(それさえ定かでなくチーン・・・)

遠い昔、京都の能楽堂で観たそれは、演目さえ覚えていない。

たぶんこれが初めての能体験。

わりと記憶に新しいのは、能と歌舞伎のコラボレーションで

「船弁慶」を能と歌舞伎それぞれのバージョンで比較して解説するというイベント。

(九團次さんが薪車さんだったころに兵芸で観た・・・)


そんな能に縁の薄い(?)私が今回出かけて行ったのは、

1 会場が近いわ(1時間以内)リムジン後ろリムジン前

2 狂言に萬斎さんだわラブ

3 演目「大江山」に興味アリ!歌舞伎や神楽で観てるし音譜

 

などの理由からだった。

 

知人のつてでとってもらったチケットは3列のセンターあたり。

ふむふむ3列目ね~けっこう前だなあ。

(寝ないようにしなくては口笛)と思っていた。

会場に着いてびっくり

3列は最前列だったー笑い泣きポーンニヤニヤ(絶対寝ちゃダメあせる

玉様のときは前に可動式の座席があったのだった。

 

 

《見どころ解説》   観世喜正 

喜正さんお話がとても上手ラブラブ

初心者にもわかりやすい説明でありがたしニコニコ

 

仕舞(能の一部の基本の型を装束をつけずに舞う)

 

「羽衣」

ストーリーもいろいろバリエーションがあるが、丹後にも羽衣伝説があるので、ゆかりの演目といえる。

 

「田道間守たじまもり」 2年前初演の新作能

常世の国から「非時香菓ときじくのかぐのこのみ」を持ち帰ったのがお菓子の神様である田道間守。田道間守は豊岡市中島神社に祀られている。

 

「山姥」

パンフレットの解説を読んで、あらびっくり・・・「人食い鬼ではなく、人を助け、輪廻を廻る業を背負った山の精霊・・・・」

歌舞伎や神楽のイメージとは違うそうな。

 

仕舞というものを初めて見たので、ストーリーを知ってはいても、地謡がわかっていないと

少々厳しかったチーン

 

狂言

「伯母ヶ酒」

野村萬斎 他

萬斎さんの狂言は昨年の豊岡での公演以来。あのときは席が遠くて残念だったけれど、今回はかぶりついているので笑い泣き

所作が美しくて、すがたかたちが若々しくて・・・・声が通ってラブ

あっという間に終わっていた。

鬼が出てくるので「大江山」につながっているのかも口笛

それにしても、狂言にはお酒がよく出てくる。それも、酔いつぶれて寝てしまって・・・という展開が多いような。現実に酔っぱらって寝ている人はちっともかわいくないけれど、狂言の中では愛すべきキャラクターになってしまうのが楽しい。萬斎さんならなおのこと(笑)

 

 

仕舞

「花筐」

「笠之段」

 

「大江山」

前シテ(酒呑童子)

後シテ(鬼神)

    観世喜正

 

源頼光に四天王が出てくるんだものドキドキ

酒呑童子も好きよー。歌舞伎でも神楽でも見てるよー。

しかしそこは「能」  600年の歴史はずっしりと重いはてなマーク

やはり「幽玄」の世界にはほど遠い私だった。

これはストーリー分かってないともっと苦しかったとおもうぐぅぐぅ

もしも知らないお話だったら、ほんとやばかった。かぶりつきでzzzzzzzzzなんてパンチ!パンチ!パンチ!

でも、能楽のかもしだす雰囲気は嫌いじゃないし、演者さんたちの所作の美しさには見とれるほどだったので、今後も少しずつストーリーを知っている演目から観ていこうと淡い誓いをここにしておく。

 

大江山は丹後のご当地もの。また、前の週に石見神楽の「大江山」を観たので、大江山づいている感じ。

近くに住んでいながらまだ訪れたことのない大江山に行かなくてはとも思えてくるウシシ

(いや、登らないけどぼけー

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