千穐楽を祝して(?)またまたGOEMON
さて、「パワーアップ」とか「進化」という言葉が多く聞かれた今回のGOEMON。
進化したところは・・・まずは愛之助さん壱太郎くんのフラメンコ。これは文句なしに進化していた。壱くんの阿国は松竹座の時から凄味さえあったけれど、愛之助さんのほうは今回、身体が軽くなったせいか動きがシャープになっていたのでは?
次は、フラメンコギター&カンテ(歌)と三味線&大薩摩。より「セッション」感が強まってきた感じがした。三味線とギターでちゃんとアイコンタクト取っていたのも素敵だった
種之助くんの虎之助メークが一幕と二幕で変化していること。そして、槍の立ち回りがより速く激しくなってきた(と思う。)さらに、「無骨もの」と自分で言っている割には、北の政所にやりこめられている秀吉を笑っているところでは剽軽さが前面に出ていたりして楽しい。見得を切るときの腰の位置が低いところで安定しているのは継続して素晴らしい。
カルデロン&才蔵・・・
翼くんがたいそう努力家であり、真摯に向き合っていることが伝わってきた。カルデロンに関しては、石田の局とのシーンも、友市との別れも悲しみをたたえていい。一番は酒場で友市の幻と共に踊るところ。今回も泣いた 才蔵も頑張ってたよねえ。メークもセリフも歌舞伎っぽくて 太った分着物が似合うようになったのかも(あああ禁句だったらどうしよう)
翼くんの出番が格段に増えたっていうのは「パワーアップ」ということだろうか。お歌もあったし
ただ、何で鷹が母上から才蔵になっちゃったかな???ここは母上のままでもよかったのでは?と思っている。
パワーダウンをもう一つ。全体的に大向こうがさびしかった。(千穐楽はばんばんかかってたらいいなあ)私が観たときはフラメンコの佐藤先生と當十郎さんの声くらいしかなくて
最後の宙乗りでの佐藤先生(たぶんそうだよね?)の「いってらっしゃい」はよく聞こえて楽しかったあ、佐藤先生のフラメンコが減ったのもダウンだなあ私としては。
あ、もひとつ。
拍手少なくない?何でもかんでもバチバチ煽るようなのは苦手だけど、役者さん出てきたとき拍手したくない?翼くんの時も鴈治郎さんの時も、種ちゃんと吉太朗くんの時もし~んとしてた。そういうもんなんかなあ
というわけで、パワーアップしたんだか何だか、私にはよくわからなかったGOEMON東京進出だったかも
なんて文句つけてるような感想になっちゃったけど、十分楽しんだことには違いない。見るだけ・・・のはずの舞台写真、結局4枚買っちゃったし(笑)