上方歌舞伎会 | むばたまの夜の衣を返してぞ着る

むばたまの夜の衣を返してぞ着る

~いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る~
平安時代の歌人小野小町の歌から。
愛しい人にどうしようもなく会いたくてしかたのないときは、
寝間着を裏返して寝るわ
(寝間着を裏返して寝ると恋しい人の夢を見ることができるという説があったそうで)

第26回 上方歌舞伎会

夏祭浪花鑑

 

五條橋

団子売

 

2016年8月25日(木)16時開演

国立文楽劇場

左側座席後方あせる

 

 

夏の大阪で「夏祭・・・」松十郎さん団七、千壽さんお辰、千次郎さん義平次と聞けば、そりゃあ行くでしょ(^_^)vそして、千穐楽はニザさんや秀太郎さんの挨拶というおまけつきだし口笛

予想通りというより、予想以上のすばらしさラブラブラブラブラブラブ熱い舞台を観ることができた。とても貴重な観劇となったと思う。ああ行ってよかった合格

 

松十郎さん。人情に篤くて力強い団七を暑苦しいほどに熱演音譜 松十郎さんを初めて認識したのは永楽館の「弁天娘女男白波」での鳶頭だったかな。(当時は松次郎さん)どんどん力をつけてるんだなあ。

千壽さん。もうねえ貫録ポーン この一言に尽きるのでは? 磯之丞さんがお辰さんの色気に参ってしまうのではないかという心配が説得力を持つ。ほんっっとに色っぽい。やっぱり秀太郎さんのご指導の賜物だろうかウシシ

千次郎さん。このところ永楽館などで大役を勤められている成果なのか、実にいい味が出ていると思った。卑しくて、汚くて、狡くて、卑劣で、強欲な義平次がリアルに舞台にいる感じ。汚いジジイにしか見えない!(お尻と太ももが若かったけどちゅー

この三人の「晴の会」に行けなかったのが改めて残念に思われる。それほど三人が際立っていたと思う。

 

吉太朗くんの初めて見る雰囲気のお役、若旦那吉之助もいい感じで嬉しくなってしまう。折乃助さんのお梶も落ち着いた風情が吉弥さん写しでいい感じだった。(客席からお弟子さんたちを見守る吉弥さんにも萌えた恋の矢恋の矢恋の矢

 

吉太朗くんと言えば舞踊の後見を勤めていたけれど、その姿におばちゃんはメロメロになった。背筋がピンと伸びて演者にまっすぐに視線を送って・・・後見の姿に見惚れてちゃいけないんだろうけれど、もう目が離せなくて。折乃助さんの純弥さん時代にも見とれてたことあったなあ・・・やっぱり美吉屋さんの教えなのかなあとここでも、吉弥さんを見ていたラブラブ

 

後方の席だったけれど、そのおかげで吉弥さん秀太郎さん、そして仁左衛門さんまでいらっしゃる客席の風景が見られて幸せなひとときだったクラッカークラッカークラッカー

 

ブロマイドのところでは吉太朗くんのお友だちかな?高校生の男子数名がきゃっきゃと楽しそうに写真を見ているのもほほえましかったな。