2016年7月2日(土) 3日(日)
14時開演
京都府京丹後市 京都府丹後文化会館
松竹の先行発売で頑張ったが、2日は4列目、3日は2列目
一 お目得口上
京丹後の地は初めて。和久傳さんのご縁で訪れた。「海の京都」というイメージを抱いていたが、「絹の道」というものを感じた。
丹後ちりめんの本場だからね。玉様にとって興味深い土地であったのなら、隣町の住民としても嬉しい。丹後地方を回ったときのことが10月号の「和楽」にグラビアで掲載されるとのこと。お客様みんな買いそうな感じφ(..) もちろん私も買うよ
日本の自然が回復しなければ、芸能というものも前へ進んでいかない。
歌舞伎の衣裳にしても、どこのお蚕さんから糸を紡ぎ、どこの職人さんが機を織り、染め、縫い上げていくということに思いをめぐらせる。
例えば、所作台に使われている檜は、どこの檜で、誰が切って、作るのかということを考える。
なんかもう、優しくて深くて涙が出そうだった。 そういえば着物一反作るための蚕は約2500と、先日行ったグンゼ博物苑の展示にあったな。 普段あたりまえすぎて、時には疎ましくさえ感じている「田舎の自然」が、玉様のおかげでほんの少し良いものに感じられたひととき。
ニ 傾城
前に観たのは南座での舞踊公演の時だったかな。美しい!色っぽい!ああ、語彙が貧しすぎる この世のものではない系と遊女系のお役の玉様が特に好物なので見とれてしまった。そして、演奏が豪華でびっくり(傳左衛門さんとか勝国さんとか)
三 藤娘
明るくなった舞台一面の銀色の屏風に描かれた藤色と白の藤の花。大きな藤の木をしつらえたのとはまた違って何とも上品なたたずまい。
可愛くてきれいで、観ていたらどんどん幸せな気持ちに満たされていく。でも、心の底であと何回観られるんだろう・・・なんて考えてしまって少し切なくもなってくる いやいや満足満足!
玉様、丹後に来てくれてありがとう 八千代座みたいな風情のある小屋はないけれど、できたらまた来てね
写真は藤の名所朝来市大町藤公園の藤。