第三十二回四国こんぴら歌舞伎大芝居 その1 | むばたまの夜の衣を返してぞ着る

むばたまの夜の衣を返してぞ着る

~いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る~
平安時代の歌人小野小町の歌から。
愛しい人にどうしようもなく会いたくてしかたのないときは、
寝間着を裏返して寝るわ
(寝間着を裏返して寝ると恋しい人の夢を見ることができるという説があったそうで)

2016年4月16日(土)第二部

15時30分開演 2階 中舟
 
2階席とはいえなかなか見やすくてよい席なり。
 
 
「あんまと泥棒」
出演者があんまの秀の市と泥棒の権太郎の本当に2人だけ、2人の会話だけで物語が進んでいくというお芝居。
初めは威勢がよくて強そうなんだけど、後で相手に逆転されてしまう・・・。
うん?既視感~。あ、
「らくだ」の熊五郎みたーい。こういうお役の愛之助さん大好き!
中車さんのあんまもいい感じ♡台詞の応酬はお手の物か。
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「鷺娘」
ただただ扇雀さんきれいきれいとため息の一幕。雪の降りようが半端無い。袖萩の時より激しかったかも?舞台はもちろん客席にも。前の方と花横はお客さんの頭も肩も真っ白。家に帰って着物や洋服脱いだらはらはらのパターン。今回は2階だったのでちょっと傍観者的気分なり(笑)
これまで扇雀さんの舞踊何作か観てきたけれど、今までで一番好きかも。まさに瀕死の白鳥ならぬ瀕死の白鷺爆  笑
 
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「封印切」
鴈治郎さんの忠兵衛はおかしみややわらかみがあって、何とも言えないいい味が出ている。壱くんの梅川はまたまた女っぷり上げたなあ~。そして、愛之助さんの八右衛門は得意科目の域。「帯屋」の儀兵衛とか、この八右衛門のようなちょっと敵役的大阪弁まくしたてる系(?)は生き生きとしているね。
 
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第二部の終演は午後7時ごろ。ぶらぶら歩いて宿へ戻って晩御飯を食べる。観劇のあと、ゆっくりできるのはとても幸せなこと。

この日は結構ハードだったけれど、ちっとも眠くならずに観劇を楽しんだニヤニヤ

朝8時出発→車→12時 琴平着→走る人奥社までほぼダッシュ?→神椿でパフェ→観劇

あ~楽しかった。第一部と観劇以外のことはまたあらためて。